2015年4月19日(日)。NPO法人 さくら並木ネットワーク発足以来、3回目となる岩手県下閉伊郡山田町での植樹が行われました。
初年度の植樹は2013年4月6日。山田町の”結の桜山”からの景色は、始まったばかりの施設の建設準備、そこかしこに瓦礫の山。そんな状況でした。
翌年2014年4月20日。「多くの方々が訪れる日本一の桜山に、山田町復興の第一号に」という、”グリーンハートやまだ”藤原さん親子の桜山への想いは、山田町の皆さんの想いとなり、町ぐるみで一体となって取り組む大きなプロジェクトになり、「さくらまつり」が開催されました。
2015年春の植樹会。主催:山田町・BG浦の浜会 協力:山田町観光協会・山田町特産品販売協同組合・山田町商工会・新生やまだ商店街協同組合の皆様で「船越家族旅行村・さくらまつり」が開催されました。
現在の「結の桜山」さくらの様子
「さくらまつり」が始まる前の早朝。2年にわたり植樹した桜たちに会いに行きました。
植樹している苗木は1年生の小さな苗木です。理由は活着率が良いため。環境の厳しいところや津波による海の潮が入ってしまったりしていても、生まれたばかりの桜は順応する力を持っています。開花するまで約5年。
しかし、苗木によってはすぐに花をつけるものもあります。
2013年に植樹したまだ小さな苗木の花が開花していました!
たくさんの水仙の花の奥に見えるのが、桜の小さな木。順調に育っています。
桜の周辺の水仙はスイセンプロジェクト他の皆さんのご支援。見事に咲き誇っていました!
小さなさくらの奥に見えるのが山田湾です。この桜が咲いている山の入り口まで津波が来ました。山田湾に到達した津波は左から、船越湾に到達した津波は右から、この山のふもとで津波は行き来を繰り返したそうです。
想像を絶する状況にあった山田町船越で・・・やっと少しずつ町の皆さんの笑顔が戻ってきた様子が胸に沁みた”さくらまつり”でした。
船越家族旅行村・さくらまつりのご報告
朝9:00頃から、続々と町の皆さん・全国各地から駆けつけてくださった植樹ボランティアさんが集まりだしました。
オープニングは子供たち剣舞!とてもかわいい舞いでした。引き続き植樹式。
今年、桜の苗木のご支援とご参加くださったのは、昨年に引き続き、
日本郵政労働組合様・DCMホーマック株式会社様・プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社様。
そして、新たに、新潟県総合生活協同組合様・日本ロレアル株式会社キールズ様・瀬戸内さくら並木プロジェクト様。
ご支援・ご参加をありがとうございました。
植樹
この日の来場者は約800名!
震災後、こんなに大勢の皆さんが参加して下さった事。これからの山田町の復興に向かう現地の皆さんのお気持ちと桜への想いを感じずにはいられませんでした。
そして、植樹にご参加いただいたのは230名。急斜面の多い現場。植樹に参加したくても難しい…という皆様がさくらまつりの会場で待っていてくださっていました。山田町の皆さん・震災直後、山田町ですぐに救援にあたられた航空自衛隊の皆様、桜の寄贈者の方々・植樹ボランティアの皆さん、おおぜいでの植樹になりました。
2015年の春は141本の桜を植樹しました。
震災以降、こんなにおおぜいの方々にご参加いただけるとは!
多くの笑顔と皆さんの想いに触れた大切な一日。
植樹は先のチームリーダーのもと、山田の皆さん・全国各地からご参加くださった皆さん、約230名で4チームに分かれて行われました。
急斜面の多い現場でも、現地の皆さんと各地から駆けつけてくださった皆さんと交流を深めながら植樹を行いました。
植樹後のさくらまつり
さくらの植樹後、桜の植樹にご参加くださったすべての方に、幸せなひと時が待っていました。おいしい山田町の牡蠣とお蕎麦。山田の皆さんが用意をしてくださっていました。
そして、桜の支援をくださった、日本ロレアル株式会社キールズ様・瀬戸内さくら並木プロジェクト様からはお菓子を。山田町”結の桜山”藤原さんから花苗のプレゼント。
とてもおいしい空気と自然と海の幸・爽やかな海風・そして、やさしい山田町の皆さんと共に、2015年春の桜植樹が完了しました。
来年も引き続き、山田町での桜の植樹を行います。
今後は草刈り等のメンテナンスを引き続き行う予定です。
被災地の桜の管理・メンテナンスのため、ボランティア参加・ご支援・ご協力が不可欠です。
引き続き、ご支援ご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします。
長文のご報告をお読みいただきありがとうございました。
この日の様子は、当日夜19:00のNHKニュースで【津波より高い場所に桜並木を 苗を植樹】というタイトルで放映されました。