4月12日。
さくら並木ネットワークは石巻市牡鹿半島の荻浜地区で植樹をしました。
荻浜地区は牡鹿半島の中央にあり、2011年3月11日の大津波でほとんどの家屋が使用できなくなり、今なお陽があまり当たらない家ノ入仮設住宅などに住民さん達は暮らしています。
荻浜地区は昨年荻浜中学校と休校になっている荻浜小学校に植樹していますが、今回は羽山姫神社と荻浜漁港に植樹しました。
石巻市牡鹿半島荻浜地区・羽山姫神社
植樹会に参加してくれたのは住民さん達と静岡県浜松市「れきぶんクラブ」と石巻市社会福祉協議会の皆様。
そしてボランティアとして十数年前荻浜小学校に事務員として勤めた経験がある渡辺由香さんが参加。
渡辺さんは当時荻浜地区の住民さんにとてもよくしてもらったそうで、昨年の荻浜小学校に続き今回の植樹会も参加してくれました。
当日は暖かく見事な快晴。まずは羽山姫神社から植樹。
羽山姫神社には二本の桜を植樹しましたが、そのうちの一本はれきぶんクラブ様から寄贈された紅しだれ桜が設置されました。このしだれ桜は成木であり今年の春にもさっそく花見ができるでしょう。
ご高齢の住民さんが多く、津波のため花をつける桜が少なくなってしまった荻浜地区にとって何よりのプレゼントとなりました。
石巻市牡鹿半島荻浜地区・荻浜漁港
そして荻浜漁港へ。
荻浜漁港はまだ護岸工事中。
沿岸部の植樹を江刺荻浜区長から依頼されてますが、あと数年はかかります。
今回は工事にかかってない高台斜面部に桜を5本植樹しました。
斜面が急なので全員参加とはなりませんでしたが、斜面に登れない方は水を汲んだり応援してくれたりと、底抜けに明るい住民さん達に感化され笑顔が多い植樹会となりました。
大変なおもいをされていても明るさを忘れない荻浜地区の皆さん。
しかし荻浜地区の現状は高台移転も終わっておらず、海産物が基幹産業であるのに護岸工事終了もまだ数年先と、過酷な暮らしを強いられている住民さんがほどんどです。
私たちさくら並木ネットワークは、そんな荻浜地区の住民さんに常に寄り添い、これからのまちづくりのお手伝いをしていくつもりです。
ご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。