2021年桜の開花は各地で観測史上最も早い記録を出し、例年より1週間から10日、盛岡では12日も開花が早かったそうです。東京でも昨年の3月14日が”統計以来最も早い記録”とういう事でしたが、今年も同日の3月14日に開花。23日には満開になりました。

そして今年も、東北の皆さんから”植樹した桜が咲いた!”という、うれしい知らせが届きました。写真の掲載許可を頂いたので、スタッフが撮影した写真と共に2021年桜の開花状況を宮城県と岩手県でそれぞれまとめてご報告いたします。

本日は長文のご報告となります。お時間のある時にゆっくりご覧いただけましたら幸いです。

宮城県石巻市

雄勝花物語

2021年3月26日。雄勝花物語さんで桜が開花をはじめたとのご報告が届きました。早い!
この桜は2013年の3月に植樹を行いました。植樹して8年目の桜。

植樹時は、周辺の整備もまだでしたが、少しずつ花々を植えられていました。今では素晴らしいガーデンになっています。

地域の方々とボランティアさんの想いを受け、ガーデンの花たちと一緒に元気に育っている様です!

北上町十三浜地区

2021年4月3日。十三浜地区の桜が満開になったようです。
この桜を植樹したのは2015年3月。

長年ご支援を頂いているオーガビッツプロジェクトに賛同されているアパレルブランドの方々・アトリエ・エビス様、そして地域の方々と総勢約90名で、この場所には約70本の小さな1年生の苗木を植樹しました。みるみる大きくなり、写真では大きさがわかりずらいかもしれませんが、2019年には高さ3メートルを優に超えていたので、もっと大きくなっているかと思います。

写真をありがとうございました!

宮城県本吉郡南三陸町

波伝谷地区

南三陸町の波伝谷地区。想い出深い植樹地です。この地区には2012年・2013年で個人宅や自治会さん管理の場所等約60本の桜を植樹しました。そして、奇跡のようなお話や出会いがあった場所でもあります。

関連記事:波伝谷地区の植樹と奇跡のような人と人との繋がり

写真は4月10日撮影。この時はお花はもう後半だったそうです。しかし、地域で植樹をした個人の方のお宅では美しく咲いていました。

品種や植樹する場所・・桜の開花状況はずいぶん違う様です。

上の山八幡宮

4月10日は南三陸の桜のチェック。

震災の翌年、2012年に植樹した桜です。植樹した桜は、一番手前の小さい桜です。この時は8本の桜を植樹しました。後方の大きく立派な桜たちは、高台にあったため津波の被害から逃れました。

当時、境内は高台にありましたが、現在は南三陸町の嵩上げ工事により、中心地の商店街のある道路に面した高さになりました。復興工事により何度か植え替えがありました。(下の写真は2012年植樹した年の夏の様子です)

この場所に植樹したさくらは8本。それぞれの桜がそれぞれの場所で個性的に成長しています。

地域を守る桜に育ってほしい。

南三陸町「海の見える命の森」

3月29日。南三陸町の「海の見える命の森」でも桜の開花が始まった、とのご報告がありました。この場所では2017年に植樹を開始し、今年で5年目。約200本の桜の植樹を行いました。写真の桜はまだ、4〜5歳くらいの桜です。

上の桜は、2017年宇多田ヒカルさんの「宇多田ヒカルNewTurnProject」のご支援で植樹された桜です。地域の方々も楽しみにされているようです。

そして4月3日。満開近くになったようです!

4月10日。当会スタッフが夕方伺った時にはお花は後半。しかし、さくらは地域の方々に守られ元気に育っています。

南三陸町歌津地区・西光寺

当会の会報誌「さくらレター」No.10でもご紹介した、南三陸町歌津地区・西光寺様の桜。
2012年に5本の桜を植樹したそのうちの一本です。

この桜が一番成長が早いのではないかと考えています。今年もとても美しく咲きました。

宮城県気仙沼市本吉町前浜地区

2021年4月6日。気仙沼の開花も例年だと4月中旬ごろなのですが、桜が咲いたとのご報告。当会でも想いが深い桜です。

震災の翌年の2012年3月10日。当会で初めて植樹を行った時の桜です。

当時の桜は上の写真の大きさ。お母様への想いを込めて植樹した桜です。(会報誌「さくらレター」No.10に掲載)
息子さんたち・地域を守る様に美しく咲く桜に涙がこぼれました。見守ってくれている…

2021年4月10日。当会の担当が伺った時にもまだまだ美しく咲いていた様です。

震災で被害に遭ってしまった、地域のコミュニティセンター「前浜マリンセンター」。地域の方々の想いで復活を遂げました。センター周辺にも植樹した桜があります。
とてもきれいに咲いていたそうです。

祈りを込めて。

次回は岩手県の桜についてご報告いたします。