さくら並木ネットワークは7月に入り本格的に被災地域の桜のメンテナンスを開始しております。
7月4日は仙台市若林区三本塚地区の桜の様子をチェックとメンテナンスをしてきたので報告いたします。
宮城県仙台市若林区三本塚地区
仙台市若林区三本塚地区は東日本大震災の津波により壊滅的な被害に遭いました。亡くなられた住民さんもおり、震災年2011年の夏は津波で流されてきたヘドロが腐りハエが大量発生していたものでした。
しかし三本塚地区の住民さん達は自助共助の意識は強く、現在まで現地再建(被災した自宅を立て直し元の地区に戻ってくること)された方は約70世帯。震災前の約7割ではありますがそれでもご苦労されながらも戻ってきた住民さんは多いと思います。
さくら並木ネットワークはそんな三本塚地区との関わりが深く、13年春の畠山稲荷堂の4本を皮切りに、ほぼ毎シーズン三本塚集会所、三本塚のお寺である冒林寺、住民さんの庭や畑など計132本の桜を植樹してきました。
また三本塚の住民さん達は気さくな方が多く、植樹で三本塚地区を訪れた全国の方達との友情物語も数々生まれました。例えば14年春に三本塚地区に恵比寿トモダチ作戦の一員として訪れたシンガーソングライター荒尾のりこさん。植樹作業終了後に荒尾さんが歌ってくれた「桜言葉」は住民さん達に感動を与え、荒尾さんと三本塚地区の友情はさらに深まりました。
そのことに感銘を受けた荒尾さんは、将来三本塚が花いっぱいの地区になるようにと「桜言葉プロジェクト」と称したクラウドファンデングに挑戦。見事多くの方の賛同を得て、昨年秋に無事「桜言葉プロジェクト」の桜39本が三本塚地区に植樹されることになりました。
山形のボランティア佐藤さんと三本塚地区の桜の状態をチェックしたところ(佐藤さんご協力ありがとうございました)、数本だけ枯れた桜がありましたが概ね順調。昨年秋に日本碍子労働組合様からご寄贈され植樹された山桜の成木(三本塚のシンボルツリー)もよく育っています。
しかし荒尾さんと仲がいいR子さんのしだれ桜は逆に順調過ぎて支柱が効かなくなってしまい、また結わえていた縄が桜に食い込んでしまったために、支柱交換とともに薬を塗っておきました。
さくら並木ネットワークはこれからも被災地域と全国の皆様との友情の証である桜を大切にメンテナンスしていきます。
お知らせ
今年さくら並木ネットワークが被災地域で植樹した桜は4000本を超え、三本塚地区のようなメンテナンスが必要な桜が増えました。そのため被災地域の桜のメンテナンス費のご寄付を募るクラウドファンディングをさせていただいております。
このクラウドファンディングはクレジット決済可能で、少額(500円から寄付可)のご寄付も歓迎いたします(多くの方のお気持ちのこもったご支援は何より当会にとって励みになります)。
ご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
(さくら並木ネットワークのクラウドファンディングは http://japangiving.jp/p/4255 にて受け付けております)