関東以南では、桜の開花が日々伝えられている3月30日(水)。さくら並木ネットワークでは、宮城県仙台市若林区と福島県南相馬市、2か所で桜の植樹を行いました。
仙台市若林区荒井地区老人福祉施設”杜の里”
仙台市若林区荒井地区にある老人福祉施設杜の里は、昨年6月に荒井地区に移転する前は若林区三本塚地区にあり東日本大震災の津波により被災。津波が来た時は職員さんが必死に入居者のご老人を階段で二階に上げぎりぎりで難を逃れたそうです。多くのボランティアさんや職員さんの手により一階部分のヘドロや瓦礫は除去されましたが、一階部分はもはや使えず耐震性に問題を抱えてしまったために昨年荒井地区に移転することになったわけです。
植樹は昨年に続き職員さんとTANAKAホールディングスの皆様と作業しました。昨年、TANAKAホールディングスの皆様が来た時はちょうど移転直前で職員や入居者さんともにまだ三本塚地区の杜の里にいたときでしたが、今回は完全移転した後の再会となりました。
昨年は見れなかった施設の中も見せてもらい、入居者や職員の皆様の健康を願い8本の桜を植樹。一年ぶりの素晴らしい再会となりました。
東日本大震災により大変なご苦労をされた老人福祉施設杜の里。
私達さくら並木ネットワークは荒井地区で再出発した杜の里の発展を願いながら、これからも杜の里と温かい友情と絆を保っていければと思っています。
追記
田中ホールディングスの皆様は午後亘理町吉田地区に移動し二年前に植樹した吉田交流センターの桜を見学していきました。吉田交流センターでは桜を大切にメンテナンスしてくれており素晴らしい生育をしています。ここでも桜を介したすばらしい再会の場がありました。
南相馬市”北泉海浜公園”
3月30日は仙台市若林区荒井地区ともう一か所、南相馬市”北泉海浜公園”にて24本のエドヒガン桜の植樹が行われました。
南相馬市都市計画課のご協力により、寄贈いただいたあいおいニッセイ同和損保OB会「同友会」の方々4名と地元の豊かな緑を守る会の方々4名に地元造園業者・諸井緑樹園の方々の手によって無事に植樹完了いたしました。
この場所は震災前は地域で有名なキャンプ場でありサーファーの世界大会が行われたこともある有名な浜のすぐ背後地にある高台の公園です。巨大な遊具等もあり、この日も多くの地元の子供達が遊んでいました。
今回、桜を植樹し石碑を建てた場所は、この浜一帯の津波来襲時、一時緊急避難場所に指定されてもいます。
かつては海水浴場・温泉施設・キャンプ場が完備されたこの場所はこれから3年間かけて整備し復活させたいという地元の思いの第一段としてこの日の植樹になりました。また、この隣接地には南相馬市のメモリアルパークの建設も予定されてます。
引き続き末永い支援をしたいと考えております。
植樹後には寄贈者の方々と地元の方々の食事会も行われ和やかに植樹式を終えることができました。
関係者の皆様、どうもありがとうございました。