3月27日。
さくら並木ネットワークは宮城県仙台市若林区荒井東復興住宅で植樹会を開催しました。
宮城県仙台市若林区荒井東復興住宅
荒井地区はもともと地下鉄東西線の開通に向け開発が進められていた地区でした(東西線は昨年12月に開通)。しかし、それに加え東日本大震災により被災された方が住む荒井東復興住宅や集団移転地、また仙台市若林区三本塚地区で被災し移転してきた老人福祉施設杜の里が建設され移転してくることにもなりました。つまり東西線開通に伴い住み始めてきているニュファミリー層の住民だけでなく、荒井地区は東日本大震災によって様々な背景と年代の住民が一緒に住む地区へと変貌を遂げることになったわけですね。
荒井地区ではそのニューファミリー層と被災された方や高齢者とのコミニティ作りがあらたな課題となっております。
今回さくら並木ネットワークは荒井東復興住宅自治会から、集会所前の広場を復興住宅住民はもとより近隣の住民も集えるような桜のある場所にしたいというありがたいお話を依頼され、今回の植樹会を開催することになりました。
植樹会は見事な青空の下開始。荒井東復興住宅の冬は北風が強いことがありますが、27日は風もなく素晴らしい植樹日和となりました。
大橋自治会長や今回の荒井東復興住宅の桜の支援者となっていただいたアトリエ・エビスの佐藤社長の挨拶のあとにしだれ桜の成木と石柱のお披露目式。披露された石柱には住民さんが考えた
「人びとの心が和む集いの桜」
という言葉が刻まれることになりました。
その後17本の桜の苗木を広場周辺に植樹。男性住民さんは力強く穴を掘り、子供達や女性も一緒懸命作業してくれました。この広場は荒井地区の真ん中に位置しておりますので、きっと将来近隣の住民さん達も桜を楽しめる場所になることでしょう。
お昼は餅つきと豚汁が振る舞われました。
餅つきを協力してくれたのはボランティア団体KISS’N HEART東北。そして豚汁を振る舞ってくれたのはボランティアハウスReLootsのボランティアさん達。そして住民さんも達も積極的にお手伝い。笑顔の多い素晴らしいイベントとなりました(美味しいものは人を笑顔にさせますね!!)。
前述したように荒井東復興住宅自治会は復興住宅内のコミニティ作りだけでなく、荒井地区にあらたに住み始めるニューファミリー層との共生という課題も同時に持っています。
「人びとの心が和む集いの桜」という文言にはそんな自治会の誓いと願いが込められているのでしょう。
今回植樹した桜の広場が将来荒井地区の皆様にとっていいコミニティの場になってくれることを望んでいます。