晴天に恵まれた3月16日。
さくら並木ネットワークは七ヶ浜菖蒲田地区の五社神社にてしだれ桜の成木の植樹を地区の皆様としてきました。
七ヶ浜菖蒲田地区・五社神社
七ヶ浜町菖蒲田地区の五社神社の植樹は二回目になります。大変な津波被害に遭った菖蒲田地区の最初の植樹は二年前の2014年3月2日。同じ菖蒲田地区管理になっている諏訪神社と五社神社の植樹を一緒に行いました。とても寒い日でしたが、菖蒲田地区の皆様の諏訪神社と五社神社再建への気持ちと愛情は強く多くの住民さんが集まってくれました。
桜は諏訪神社に8本。五社神社に2本。
この日に植樹された桜は現在まで氏子さん達が勉強しながら大切に育ててくれており、諏訪神社の2本のしだれ桜に至ってはもう花をつけ大きく太く成長しております(しだれ桜は成長は比較的遅く、きれいに大きく育てるのは普通の桜よりも手間がかかるものです)
今回の五社神社のしだれ桜の成木植樹は、さくら並木ネットワークが支援した桜を大切にしてくださっている菖蒲田地区の氏子さん達へのささやかなお礼という意味もありますが、当会の植樹目的の一つ「高台に植樹された桜が津波からの避難の目印となれば」というものに五社神社が合致しているからでもありました。
五社神社はとても海に近い高台にありますが昔から津波の避難場所となっているところでもあり、東日本大震災でもそうでしたが五社神社のある住所「招又」という地名は「海に近いけど、津波が来たときこの招又の高台に招かれるように行くとなぜか助かった」という由来からきているそうです。
菖蒲田地区の二年前の植樹時は地域開発がまだまだという感じで、今でもそういう面が多くありますが復興住宅もやっと建ち少しずつですが前に進んでおります。菖蒲田地区の多くの皆様は今現在そんな状況にありますが、氏子さん達は諏訪神社と五社神社の再建の気持ちが熱いですからこのしだれ桜も大切にしてくれることでしょう。
菖蒲田地区の復興が完全に成し遂げられたとき…。
二年前と今回植樹された桜が菖蒲田地区のあらたな文化となり、地域の皆様の心の拠り所となってくれることを望んでいます。