2017年4月18日。岩手県下閉伊郡山田町から南下しながらの桜の開花確認。石巻市を出発して仙台市に向かいました。(石巻市の開花報告)
岩手県では桜はほとんどつぼみの状態でしたが、仙台市での桜は満開~後半でした。
仙台市宮城野区・しらとり幼稚園
4年前の2013年4月15日。最高到達点にあたる園庭に園児達約15名と先生方、ボランティアの皆さんで3本の桜を植樹しました。
ここでも桜は元気に成長していました!
当時の子供たちは卒園して小学生になっていますが、なぜ桜を植樹したか、津波の時にはどうしたら良いか、この桜を見かけた時に思い出してくれる事を願っています。
仙台市若林区種次中野地区
仙台の被害の大きかった地区の多くが平野で、津波は高速道路まで押し寄せ道路から海側の地域は甚大な被害をうけました。仙台市若林区種次中野地区は海に近く多くの方々が犠牲になってしまいました。
2013年11月21日。宮城県仙台市若林区種次地区中野の堀沿いにボランティアさん子供たちと共に桜を植樹しました。
それから4年。津波から生き残った桜と並んで、新しい桜が元気に育っていました!
この種次中野地区の桜並木は津波被害から頑張って中野地区に現地再建された地区の堀沿いに土地を持つ地権者さん達が桜並木を形成することを考え2013年秋と2014年春に住民やボランティアの皆様とともに24本の桜の植樹をしました。
お花は散り始めていて後半でしたが、かわいい花を咲かせていました。
この地区では、夏になると上の写真の様に草刈や支柱の誘因の直し、水かけ等、定期的にメンテナンスを行っています。そういったメンテナンスを繰り返すことで、桜は元気に成長します。
多くの方々に手をかけられた桜は幹も太く、すくすくと成長していました。
宮城県仙台市若林区二木地区・大友さんの桜
大友夫妻の家の裏手には町内管理の使い途が定まらなかった空き地があり、そこを桜公園にするために住民さん達と当会が植樹したのが2014年4月6日。地区で使われていなかった空き地に二木の住民さん、日本碍子労働組合の20数名の皆さん、当会の桜大使にシンガーソングライターの普天間かおりさんとともに21本の桜を植樹しました。
桜の支援者でもある大友さんとその桜達に会いに伺ってきました。
植樹のご報告記事 桜の植樹地・仙台市若林区二木地区のご紹介
3年目の桜も、ご支援いただいたチューリップと共に元気に育っていました!
大友さん宅の裏は地区の「さくら公園」。1~2本心配な桜がありました。この地区は津波が通過した地区で、塩害が考えられます。しかし、メンテナンスの際に鶏糞を施したりケアをしたためか何とか大丈夫そう。経過を見守ります。
優しい大友さんご夫妻に守られながら、元気に育ってくれる事を祈ります。
仙台地区には、避難タワーや避難用のビルが十数か所も建設され、現地再建された方々から、「この先、少し安心して暮らせる様になったの」とお話を伺いました。
今後の予定
2017年4月春の植樹が完了し、開花や成長状況も確認したこれからは、本格的なメンテナンスシーズンになります。桜は小さい子供と同じ様に、健全な成長のため植樹して5年位はメンテナンスが必要です。
一番大がかりなメンテナンスは草刈や周囲の伐採・整備。夏の雨の少ない時期には水やり。桜の状況を見ながら随時行っていきます。
この桜を守るため「さくらを守る基金」(ご寄附)に是非ご協力をお願いいたします。
メンテナンスを行いながら、今年植樹した桜が活着したかを確認し、皆様の銘盤(ネームプレート)の設置を行ってまいります。
9~10月頃、メンテナンスシーズンが終わりすべての銘盤(ネームプレート)の設置が完了したのち、報告書の準備を行い、年内にはお手元に「植樹報告書」をお届けする予定です。お時間を頂戴して申し訳ございませんが、ご報告まで今しばらくお待ちください。