東北は台風の影響か不安定な天気が続いていますが、東日本大震災で被災された地域でも夏祭りなどが行われるようになってきてました。
仙台市若林区荒井地区・特養老人福祉施設杜の里での夏祭り
今現在は夏祭りのピークは大分過ぎましたが、本日さくら並木ネットワークが植樹した老人福祉施設で夏祭りが行われましたのでご紹介いたします。
夏祭りを開催したのは2015年春と今年の春に田中ホールディングス様のご支援で桜の植樹をした仙台市若林区荒井地区の特養老人福祉施設杜の里。
杜の里は震災前は同じ若林区の三本塚地区にありましたが、一階部分が津波により被災。津波が来る直前職員さん達はご老人の入居者を車いすに乗せ、必死に階段で二階以上にあげたそうです。それから杜の里は陸の孤島と化し、しばらくしてからやっと助け出されました。杜の里は震災年に多くのボランティアさんが泥出しや清掃をお手伝いしてくれて一階部分はきれいになりましたが使用禁止となり、それから二階以上での生活を余儀なくされました。耐震性にも問題を抱えてしまったため、近年東西線開通により都市開発されてきている荒井地区に2015年6月に移転。そして今回移転して初めての夏祭り開催にこぎ着けたわけですね。
夏祭りはフラメンコや盆踊りなどとても明るい雰囲気で行われました。そしてある職員さんから「おかげ様でやっと夏祭りが開催できるようになりました」とほっとしたような笑顔で言われたのが印象的でした。それは桜を植樹した当会だけに向けた言葉ではなく、震災後に必死になって片づけを手伝ってくれた全国のボランティアさんや心の支えとなってくれた支援団体なども含めた感謝の言葉なのだと思います。
職員さん達のご努力と全国の多くの人の温かい支援に支えられ、再出発の地となった荒井地区で夏祭りを開催した特養老人福祉施設杜の里。
さくら並木ネットワークはこれからもそんな杜の里との友情を大切にしていきたいと思います。
NPO法人さくら並木ネットワーク