津波被災地区が広域な石巻市。
当然多くの企業や商店も、
津波被害に遭い、
膨大な資金と労力を費やして再建したり、
中には廃業に追い込まれてしまったりしたところもあります。
今春の植樹が決定した石巻合板工業株式会社も、
大変な思いをして再建にこぎ着けた
石巻市の企業の一つです。
石巻合板工業株式会社様
石巻合板工業がある石巻市潮見町の工業地帯も壊滅的な津波被害に遭いました。
勤務体系が二交代制の石巻合板工業は津波が襲来したとき、従業員さんが三十数名残っておりました。残っていた従業員さんは事務所の二階三階に上がり津波の難を逃れましたが、車で避難したうちの3名の従業員さんは残念ながら亡くなられました。
石巻合板工業の被害は事務所の一階部分は柱だけとなり工場設備は一部全壊。
重機車両はすべて駄目になったそうです。
それから石巻合板工業の復旧への歩みが始まりました。
全従業員でガレキの片付けから始め、工場の機械設備の修理を進めるなかで、2011年8月に試運転。9月に工場が稼働し出荷開始。
出荷するまで半年もの時間がかかってしまいましたが、全従業員の努力の甲斐あり年内にほぼ通常稼働まで漕ぎつけました。通常稼働に戻ったときは喜びもひとしおだったでしょうね。
今回の植樹は亡くなられた従業員さんの慰霊。そして、石巻合板工業が東日本大震災を乗り越えて復興したことを後世に残すために植樹されます。
また石巻合板工業は従業員さん達が住まれている石巻市やその周辺地域に貢献しようと、私たちの桜並木プロジェクトに参加し桜基金も申し込まれました。
大変な困難に遭いながらも、常に地域とともに歩もうとする石巻合板工業株式会社。
そんな石巻合板工業の皆様に温かいご声援をよろしくお願いします。