全国の支援者様の温かい気持ちがこもった桜。

さくら並木ネットワークでは、そんな桜を東日本大震災で被災した東北各地に今秋まで約2600本植樹しています。

しかし植樹は東北の自然が相手なので、残念ながら活着しない(根付かない)桜も出てきます。11月に活着しなかった桜の植え替えを行いましたが、活着しない原因の一つに獣害があります。つまり獣に食べられたり折られたりしてしまうことですね。特に東北沿岸部の一部地域は鹿に食べられてしまうケースが出てきております。

獣害対策のご報告

今年の春に植樹した地区で一番大きな被害があったのは石巻市牡鹿半島。
牡鹿半島はもともと鹿が多い地域ですが、近年になって作物や人が植えた樹木を食べるという被害が見られるようになってきました。

原因はいろいろあると思いますが、一番大きいのは人口が減少傾向になっていた上に東日本大震災が重なって猟をする人が少なくなり、鹿が増え過ぎてしまったことが挙げられると思います。そして人が住んでいる集落に降りてきて悪さをするわけですね。今春植樹した石巻市牡鹿半島の小積浜地区と荻浜中学校でも鹿に桜を食べられ植え替えています。

ただこのままではまた鹿に食べられてしまうので、防鹿ネット柵を作ることにしました。
名付けて「牡鹿半島の桜を鹿から守ろうプロジェクト」。

2014年11月27日。今日は第一日目でまず小積浜地区に柵を作りました。

お手伝いしていただいたのは、小積浜の区長さんと阿部さん。そして西本願寺ボランティアセンターの5名のボランティアさんです。皆様お疲れ様でした。

shikataisaku01 shikataisaku02

作業は桜の周りに4本の杭を打ち付けネットを張り、さらに木材を横に打ち付けるという厳重なものです(弱い杭や簡単にネットを這わせるだけでは鹿に壊されてしまうようです)。

shikataisaku05 shikataisaku06

鹿も生きるために必死なのでしょうが、小積浜に残った人も残念ながら離れることになってしまった人も、将来一緒に花見ができる日を願っている皆さんの期待と夢を壊すことはできません。これで何とかしのげることを願っています。

shikataisaku04 shikataisaku07

後日第二弾として荻浜中学校にも防鹿ネット柵を作る予定です。

shikataisaku08 shikataisaku09

本日お手伝いしていただいた皆様。
ありがとうございました!