今後の桜植樹予定地仙台市若林区三本塚の特別養護老人ホーム「杜の里」と、2014年10月23日に「杜の里」で行われた素敵な演奏会の報告です。
仙台市若林区三本塚地区の特別養護老人ホーム杜の里は、2011年3月11日の大津波により一階部分が浸水。
津波が来た時は職員さんだけで寝たきりになっているご老人も含め車いすに乗せて、2階に何十人と階段からあげたそうです。それから数日間は陸の孤島と化した杜の里で自家発電の電気を節約しながら、職員さんやご老人の皆さんは過ごされました。
その後数週間たって何百人というボランティアさんが必死になって片付けをしてくれた甲斐あり、泥はきれいになくなりました。
しかし今現在も一階部分は使えない状態になっており、来年5月に仙台市荒井東地区に移転予定で桜植樹もそこで行われることになっております。
このように今なお不自由な生活を余儀なくされている三本塚地区の老人ホーム杜の里ですが…。昨日そんな大変なおもいをされたご老人の皆さんのために素敵な演奏会が行われました。
演奏してくれたのはムジカM.Aの斉藤瑞香能（みずかの）さん（琴）と畠山厚子さん（バイオリン）。和と洋の楽器を使った異色デュオです。
「見上げてごらん夜の星を」や「津軽海峡冬景色」など馴染み深い曲はとても喜ばれ、「北国の春」などは歌詞を口ずさんでいる方も見受けられました。
素晴らしい演奏をお届けすることができてとてもよかったと思います。
帰りに津波被害を受けてからあえて片付けなかった理事長室をムジカM.Aのお二人とともに見せてもらいました。重い金庫が倒れているのを見ると津波の膨大なエネルギーを感じとることができました。
荒井東地区に移転した後の桜植樹は、工事が順調に進み植樹時期に間に合えば来年4月予定。
間に合わなければ再来年度になりますが…。
ぜひご老人の皆さんと職員さんの心の平和が早く来るようにと願っています。
そして桜が将来満開になったとき…。
またムジカM.Aのお二人に演奏してもらえるような日が来れば素晴らしいですね!