4月1日。

新年度が始まる本日も、東北の地で桜の植樹を行っています。
今年も、現地の方々・さくら並木ネットワークのスタッフを中心に、地域の方々、ボランティアの方々、多くの皆様と協力・調整をしながら桜を植樹しています。
その土地それぞれに、様々な想いがあり、学ばせて頂きながらの桜の植樹。

現場から報告が届きました。3月の植樹の様子をいくつかご報告いたします。

3月25日 釜石 鵜住居

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3月25日は釜石 鵜住居 で地元中学生15名と地元議員、住民、総勢30名で常楽寺津波到達点に10本の桜を植えました。

今年卒業し盛岡などに進学の為に去っていく子達の発案でこのような形になりました。

住民議員の古川さんの子供達に託す思いと子供達の去り行く故郷への思いが交錯した桜でした。

3月28日 東松島・宮戸島の月浜

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本日3月28日は東松島の宮戸島の月浜で植樹でした。
地元の方々と淡路島から街づくりに参加している淡路景観園芸学校の林先生らボランティアの皆さんとでツバキとエドヒガン桜を植えました。

こちらは仙台近郊屈指の海水浴場と松島をのぞむ美しい景観があり、急ピッチで民宿の再建が進んでいます。
是非一度訪れてみてください。

3月29日 南相馬原町萱浜・雫地区

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本日3月29日は南相馬原町萱浜の神社と雫のお墓周りに桜の植樹と植え替えを行いました。
神社は津波で被害を受けましたが、地元有志により慰霊碑と仮の本堂が建てられていました。
この日も地元有志と地元造園業者により7本のエドヒガンが植えられました。

また雫地区のお墓周りの桜は一昨年横須賀の有志一行の寄付と労力により植樹しましたが、半数が昨年の日照りと残留塩分の影響で枯れてしまっいました。その植え替え作業をしました。
今年は新たに土も入れて大丈夫だそうです。

南相馬はこの萱浜から南はまだ瓦礫も片付いてない状況です。

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南相馬萱浜の神社にて最後に記念撮影。
花見する日を楽しみにと何時でも明るく振る舞う南相馬の皆様です。
南相馬の桜開花は四月半ば以降になります。

3月30日 南三陸陸中港

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本日3月30日午前は南三陸陸中港のお父さん方の呼びかけで地域の子供達に集まってもらい、この地域で亡くなった5人の方と同じ5本の桜を津波の最高到達点に植えました。

呼びかけ人の平形さんが
「ここまで津波が来た事を、この桜とともに後世までみんなの手で伝えていってほしい」
と子供達に挨拶。

小学校小学年の子供達は思い思いに植樹していきました。

平形さんの言葉がどこまで子供達に伝わったのかは子供達の言葉からは計り知れなかったけれどその小さな心を痛めながらあの状況を確実に乗り越えて来た子供達にはきっと届いただろう。
桜の苗とともに地域のお父さん達の想いは次の世代へと根付いた。そう信じたい植樹でした。

3月30日 南三陸町志津川「南三陸プラザ」

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本日3月30日午後は
南三陸町志津川の被災した高野会館にかわり高台に新設オープンした「南三陸プラザ」レストラン「桜」外にベニシダレ桜を植樹しました。
ご寄付は「在英日本商工会議所」。遥か遠くから故郷を思って毎年ご寄付いただいております。

町内外で今後ここを訪れ食事する方も多いかと思います。
ランチ等でお気軽に訪れてみてはいかがでしょうか。

写真左奥の方が南三陸観洋、おかみ阿部さん。手前の方は南三陸観洋副支配人の昆野さん。
昆野さん「おいしくな〜れ」・・・・とは言ってませんよ。

この桜は大変楽しく植樹をしました。
高台移転後の景観作り、街作りの為の植樹も今後増える事と思います。

南三陸町ホテル観洋さんのBlogでも紹介されています。
ときめきピチピチ便り

3月31日 南三陸町旭が丘・石巻市雄勝町・仙台市若林区三本塚

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本日3月31日は南三陸町旭が丘・石巻市雄勝町・仙台市若林区三本塚の3カ所で同時に植樹が行われました。

写真は仙台の三本塚で植樹後の集合写真。
東部道路沿いの稲荷神社に4本の桜を植樹し津波被害木の伐採を地域の住民約50名で行いました。

地域のお年寄りが子供達に
「ここに津波が来たんだって伝えるんだよ」
と言聞かせながらの植樹でした。

この地域は住民間の結束が強く、六郷の避難所時代から地域がバラバラにならないよう集団での仮設住宅入居を希望し約70名が2011年8月まで暑い体育館で共に過ごしておられました。

そしてあれから1年半の時を経て地域の神社での集合写真・・・
暑い体育館で苦労はしたけれど地域の結束は守られたのでしょう。

この記事を書いている桜野はこの地域の皆様とは2011年5月に体育館で野菜教室をして以来の付き合いになります。他所の人間ですがあの時を思うと万感の想いでした。

南三陸町旭が丘は志津川地区では高台にあり津波の被害を免れた町内。ここのコミュニティーセンターに地域の子供達と大人達で植樹しました。 

雄勝では人口が10分の1になる事が現実味を帯、町存亡の危機に面しており、徳水さんらをはじめとする有志によって色をなくした町に色を取り戻そうと活動が続く。その一環として植樹が行われました。

本日は雪のため一部植樹は後日にまわされました。雄勝の記事はまた後日発信致します。

今後のご報告について

今年の植樹は本数も多く、随時、地域の方たちと協力しながら植樹を行っております。

また報告が届きましたら、お伝えいたします。

どうぞよろしくお願いいたします。