2019年4月15日(月)。2019年桜の確認の旅2日目。午前中に南三陸町を出発し気仙沼に向かいました。
気仙沼市本吉町天ケ沢・前浜地区
さくら並木ネットワークは「この地で生まれた」と言っても過言ではありません。震災のあった2011年。東京からお花の支援に伺ったこの場所で「伝承の桜を植樹する」約束を交わしました。2011年9月から数々のミーティングを行い、翌年2012年3月10日に75本の桜を植樹し、3月11日はこの地で犠牲になってしまった9名の方々の9本の桜を植樹する「伝承のさくら植樹式」を行いました。当会で初めて桜の植樹を行ったのがこの天ケ沢・前浜地区です。
この日の事を決して忘れる事はありません。下記は記録のフォトムービーですが、今見ても胸が締め付けられます。
しかし、現地の方々は明るく未来に向かっています!
桜と素敵なカフェ
到着すると地元の方が待っていてくださいました。そして一緒に会いたかった桜に会いに行きました。
津波で亡くなられたお母様の桜です。桜を植樹する前に息子さんからお話を伺っていました。ここでは書く事の出来ない様々な想いで胸がいっぱいになります。しかし、その桜は息子さんたちを見守るように、地元の方々やその土地・海を見守るようにゆっくり凛と美しく成長し,きれいな花を咲かせていました。
その後、素敵なカフェへ!
到着前に国道沿いでこの看板を見つけて思わず車を停めて撮影しちゃいました。このカフェにある桜の支援者であるお花屋さんと同じ名前のカフェです。お花屋さんは店を閉められましたが、新たに同じ名前のお店が気仙沼に生まれました。お子さんたちも独立しご夫婦二人ではじめたカフェ。地元の方たちがたくさんいらしていて、お忙しそうでした!
ご主人がコーヒー担当、奥様がデザートなどのカフェメニューを。ご自宅を改装されたこのカフェの大きな窓の外には桜と美しい海が!
この景色を眺めながらおいしいコーヒーとイチゴのムースをいただきました。
明るく素敵なご夫婦。「地元の方々や遠方からいらした方々が気軽に集える場所を作りたい」とオープンされたそう。週に4日・日中のみの営業ですが、地元の方たちからは「夜は居酒屋に」と熱い要望が!
看板や店内には、さくら並木ネットワークからお送りしたポストカードや桜の由来が書かれたPOPなどが置かれていました。
その桜ももちろん元気。ちょど開花を始めたタイミングでした!
一番上のキュートな桜は、この桜の木の花です。
気仙沼・後記
この地に来るとどうしても当時の事を思い出してしまいますが、しかし、その地で明るく頑張っている皆さんがいる。当時20代だった若い世代も家庭を持ち頑張っているそう。地域の方々が集っておしゃべりの絶えないカフェ。まだまだいろいろな問題もある被災地の状況ですが、その中でもこれからの未来にポジティブに向かう様子に力を頂いた気がしました。
気仙沼の皆さん。ありがとうございました!!!