3月31日。この日の東北地方は雪が降り大変に寒い日となりましたが、さくら並木ネットワークは24日に続き、石巻市上釜地区の上釜地区誓いと伝承の公園で植樹会を開催しました。

石巻市上釜地区の上釜地区誓いと伝承の公園

この誓いと伝承の公園は、上釜地区で大津波の犠牲となられた住民201名のうち、ご遺族の了解を得た161人の氏名と年齢が刻まれた慰霊碑があり、2017年3月11日に除幕式がありました。それ以来、上釜地区の大切な心のよりどころとなっております。

31日は雪が降る中、上釜町内会の住民約50名。そしてこの度、ご縁がありこの上釜誓いと伝承の公園の河津桜19本とつつじ42本の支援者となられた長野県の見守り観音さま縁の会の方達が50名お越しになり、総勢100名がこの誓いと伝承の公園に集いました。

鈴木町内会長と増田住職にご挨拶をいただいた後、植樹作業開始。この日の公園は雪が残っていたため、男性陣が斜面部の桜植樹。そして女性陣が平らな公園周辺のツツジ植樹と分担しましたが、みんなで将来緑と花がたくさんある公園を夢見て、笑顔ながらも真剣な作業をしました。

そして震災後からずっと石巻市に滞在し上釜地区のコニュニティ再生にご尽力なされた西村真由美さんに、上釜町内会から白モクレンのプレゼント。上釜地区住民の方達の優しさが感じられた白モクレン植樹作業となりました。最後に増田住職の震災犠牲者の法要が執り行われ、この日の植樹会がすべて終了となりました。

見守り観音さま縁の会の皆様。ありがとうございました。

上釜地区は震災で甚大な被害に遭いました。
しかし「(早咲きの河津桜で町内をいっぱいにし)5年後、10年後に『石巻の春は上釜から』と言われるような地域にしたい」という夢を抱き、一歩ずつ未来へ歩みを進めています。
この河津桜が大きくなり花が咲くとき。
上釜地区に多くの笑顔の花も咲いてくれていることを願っております。

この上釜地区誓いと伝承の公園植樹会は河北新報と石巻かほくの記事になり、地元テレビ局TBC放送のニュースで取り上げられました。
石巻かほく
https://www.kahoku.co.jp/special/spe1000/20190402_03.html