来春の植樹地の紹介です。

宮城県石巻市大川地区・間垣地区

宮城県石巻市大川地区は葦が美しい北上川沿いにあるのどかな地区でした。しかし東日本大震災が発災した2011年3月11日。北上川をさかのぼってきた大津波は堤防を壊し、大川地区に甚大な被害をもたらしました。大川小学校の悲劇は知られていますが、大川地区は約半数の住民が津波の犠牲となり、東日本大震災に見舞われた被災三県の各沿岸地域の中でも住民の死亡率が高い地域です。震災後、大川地区の多くが災害危険区域に指定され、生き残った住民の方達もほとんどが地区を離れざるを得ない状況になってしまいました。

そんな甚大な津波被害に遭った大川地区の一つに間垣地区があります。間垣地区も他の地区と同様、約半分の住民が津波の犠牲になりました。

さくら並木ネットワークは、2017年3月26日に大川地区で数少ない人が住める場所となった間垣防災移転地(間垣地区の3世帯、谷地地区と長面地区各1世帯の計5世帯で形成されている大川地区の高台移転地)で植樹会を開催しました。

間垣防災移転地の植樹会の記事
http://sakuranamiki.jpn.org/archives/10064.html

その時から依頼されていたのが、間垣慰霊碑が建立されその周りに整備される予定の公園への植樹でした。

この植樹後、住民有志の「間垣慰霊碑を建てる会」の尽力により、2017年10月1日に間垣慰霊碑が建立されて、法要が行われました。この法要には他地域に移転せざるを得なくなった約80人の住民の方達が参列なされました。そして今年に入り慰霊碑の公園の整備が進み東屋や駐車場も完成しましたので、来年春に間垣地区植樹会が実現できる運びとなりました。

東日本大震災の大津波の影響で、ほとんどの住民の方が別地域に移転せざるを得なくなった間垣地区。しかし間垣で生まれ育った方達にとっては、人が住めないところになったとしても慰霊碑があるこの場所は心の故郷です。当団体は、津波の犠牲になられた方のご冥福を祈りつつ、間垣住民の方達とともに心の故郷つくりのお手伝いをできればと考えております。

この間垣地区植樹会は来年3月11日の前日2019年3月10日(日)に開催することが決定しており、いずれ参加者募集もいたします。間垣地区の復興を発展を願い、ご苦労された間垣住民の方達に労りの心をもっていただける方のご参加をお待ちしております。

そんなさくら並木ネットワークの活動へのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。