3月26日。
さくら並木ネットワークは宮城県石巻市大川地区の間垣防災移転地にて桜の植樹をしてきました。

宮城県石巻市大川地区 間垣防災移転地

間垣防災移転地は東日本大震災の大津波で甚大な被害に遭った大川地区で唯一の防災移転地。元大川中学校跡地を見下ろすような地形になっている高台に建設されており、大川地区間垣、長面、谷地の5世帯の皆様で形成されています。

間垣防災集団移転地の記事
http://sakuranamiki.jpn.org/archives/9500.html

晴天の青空のもと、本日の植樹にご参加されたのは間垣防災集団移転地の皆様に会えるのをずっと楽しみにしておられた東北さくらライブプロジェクトの皆様。震災の風化を防ぐために音楽の力で桜をつなぐ活動をしており、宮城県では当会(さくら並木ネットワーク)の応援していただいております。

東北さくらライブプロジェクトのWEBサイト
http://www.sakulalala.org/

間垣防災防災集団移転地中央部の山下公園で挨拶のあと植樹作業開始!少し早めに花見をしていただきたいという当会からのささやかなお気持ちで用意したエドヒガンの成木はあらかじめ山下公園に設置しておきましたが、それ以外の苗木5本(山下公園2本、東側に3本)を全員で丁寧に植樹していきました。

東側の3本(ここは海側に位置しており大川地区が豊穣な地区となってほしいという願いから大漁桜という品種を使いました)は地面が固く苦労しました。しかし住民の皆様はツルハシを振るい穴をあけ、東北さくらライブプロジェクトの皆様は土と堆肥を混ぜ、子供達は水をかけのような(笑)全員の共同作業で無事植樹完了。そして間垣防災集団移転地の皆様と東北さくらライブプロジェクトの友情の証として大漁桜1本に石板を設置。天候と同じように温かい雰囲気の植樹会となりました。

植樹のあとは東北さくらライブプロジェクトの皆様のご厚意により間垣防災集団移転地で食事処をやっておられる遠藤仁雄さんのまがきにてお昼を食べつつ交流会をしました。遠藤さんの心のこもった美味しい料理を食べ(白身魚は遠藤さん自ら釣ってきたそうです)地区の皆様のお話を聞き桜談議に花を咲かせました。

地元の子供達とさくらライブプロジェクトの皆様の子供達も随分と仲良くなったようです(笑)。そして名残り惜しくもお別れの時間。最後にまがきの前で全員で記念撮影をしました。

間垣防災集団移転地がある大川地区は大川小学校のことがよく知られておりますが、地区全体でも大津波で亡くなられた方がとても多い地区となってしまいました。その悲しみは簡単には癒えないと思いますが、東北さくらライブプロジェクトの皆様のようにそんな被災地域の皆様を気にかけ応援してくれる方は全国にたくさんいらっしゃいます。

さくら並木ネットワークはそんな全国の皆様のお気持ちを桜に込めて、これからも東日本大震災の被災地域の皆様にお届けしたいと思います。