2018年4月15日(日) 宮城県石巻市北上町では桜の植樹会が、岩手県下閉伊郡山田町ではイベント”復興さくらの丘「桜の成長をみる会」”が開催されました。本日は、岩手県山田町の”復興さくらの丘「桜の成長をみる会」”と、植樹した桜の様子をご報告いたします。

復興さくらの丘「桜の成長をみる会」

今年の桜は全国的に開花が早く、東京では例年より1週間~10日早い開花となり、桜前線はあっという間に終わってしまいました。しかし、東北の桜は東京より遅い開花。前日の4月14日の夜はとても強い雨と風が吹き荒れていました。桜が散ってしまっていないか心配をしながらむかえた15日。朝は小雨でしたが山田町に到着したころに雨が上がりました。

会場は”船越家族旅行村オートキャンプ場・復興さくらの丘”。津波から逃れたキャンプ場周辺の桜は満開!数種類の桜がとても美しく咲いていました。

到着すると山田町の皆さんから、桜の和菓子とお抹茶のお振る舞い。おいしくいただきました。ありがとうございました。

イベント当日は、前年度に植樹した桜の一部が枯れてしまったのでボランティアさんの手により植え替えから始まりました。まずは、満開の桜の下でご挨拶と作業の説明。そのあと昨年植樹した急傾斜を登ります。

昨年の植樹報告記事
植樹のご報告:岩手県下閉伊郡山田町「山田町さくらの丘」

現場では、ピンクのリボンのついた桜を探し植え替え。しかしほとんどが元気に成長していました。

昨年の植樹にご参加いただいた、キールズ様の桜や他の桜たちは順調に育っていました。

植え替え終了後の記念撮影。撮影後、美しい山田湾・船越湾をみながら藤原さんからこの山のお話を伺いました。

下山すると、おいしい牡蠣のお振る舞い!牡蠣をいただき、桜の散策に出発。2013年の山田町の植樹開始時から今まで植樹した桜に会いに行きました。

見事に開花していました!

この山を管理されている藤原さん親子と一緒に山を散策していると、一本一本のさくらを想い、チェックし、周りの枝葉を払ったり誘引したりしながら、必要なケアをしている姿に、それぞれの桜への想いの深さを感じます。

山田町の桜は藤原さんや山田町、地域の方々に愛され育っている事を実感しました。

「スイセンプロジェクト」さんの水仙

この地区には、震災後、故・柳生真吾氏の呼びかけから全国に広まった「スイセンプロジェクト」さんの水仙が、植えられています。今年拝見すると、もう数万球にはなったのではないかというほどそこかしこにぐんぐんと増え、美しい花をたくさん咲かせていました。

終わりに

雨の心配はありましたが午後からは時々は陽が差し、曇り空の中でしたが、多くの成長した桜や花々に会う事が出来ました。この桜達が、山田の皆さんの楽しみや希望になってくれる事を心から願っています。

今回のイベントには、桜の支援者でもある、日本郵政グループ労働組合様、元新潟県総合生活協同組合の皆様をはじめ、地域の方々約60名が参加。山田町では、これからもメンテナンスや桜を見る会の開催を予定しているとの事。

多くの方々の想いを込めた桜がここで成長しています。是非機会がありましたら美しい山田町にいらしてください。

これまでの山田町での植樹活動につきましては以下のリンクからご確認ください。

山田町の報告記事一覧