東北はお盆が明け残暑が厳しい季節となりました。

さくら並木ネットワークは8月18日に福島県新地町大戸浜共同墓地の桜のメンテナンスをしてきましたのでご報告いたします。

福島県新地町大戸浜共同墓地

大戸浜地区は東日本大震災以前は約150世帯が住んでおり漁業と農業が主産業ののどかな地区でした。しかし東日本大震災の津波により一部高台に住んでいた世帯を除き多くの世帯が被災し移住を余儀なくされました。津波で犠牲になられた方は30名。そしていまだ3名の住民さんが見つかっていません。

この津波で亡くなられた住民さん達も眠っている大戸浜共同墓地に、ご遺族の方を中心に慰霊の桜を植樹したいと濱野大戸浜区長から要請をいただいた昨年秋から、さくら並木ネットワークは多くのボランティアの皆様の手をお借りして準備をしていきました。

8.16shinnchimachi07
この墓地は竹林で覆われており本来は間近にある海が見えない場所だったのですが、それを刈り取り何回も竹林に引っかかっていた瓦礫を片付け、何とか今年3月6日にご遺族の皆様や住民さんとともに植樹を行えるようになりました。

大戸浜共同墓地は今年7月25日にも草刈りをしたのですが、18日は西本願寺ボランティアセンターの4名のボランティアさんとともに竹の根堀りを中心に作業をしました。ご存じのとおり竹という植物は大変繁殖力が強く、少し根が残っているだけであっという間に大きくなってしまいます。ですので、桜の苗木の根が竹の根に負けないように(また将来元の竹林に戻らないように)竹の根堀りを行ったのですが、これが想像以上に大変な作業となりました。

スコップ、鍬、のこぎり、はさみなど当会にある資材をフル活用。竹の根は地面の中で密に固く生えていて、雑草の根のように簡単には取れないのですね。しかしボランティアの皆様の地道な作業のおかげで、桜の根回りの部分だけでも竹の根っこを除去することができました。

午前中は雨が強い時もありましたが、お手伝いしてくれたボランティアの皆様。ありがとうございました!!

8.16shinnchimachi01

さくら並木ネットワークの活動はおのずと東北の厳しい自然との闘いになりますが…。しかし当会には東日本大震災で津波被害に見舞われた地域から多くの期待と夢を託された植樹依頼が来ております。

ぜひ被災地域の皆様の期待と夢を実現させるために、これからも当会の活動へのご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。