東北も本格的な梅雨に入りました。もちろん雨の日は多いですが、自然界に仲間入りした桜の苗木にとっては梅雨後に来る暑い夏に備え水分補給ができる大切な時期になります。

現在さくら並木ネットワークは桜の経過観察をしながら、夏のメンテナンスの準備。そして来期(今年秋・来年春)の植樹の打ち合わせも徐々に開始しております。

今まで植樹した桜も見てきてますので、その後の様子も少しずつですがさくら並木ネットワークを応援してくれている全国の皆様に紹介していければと思っております。昨日は今年4月3日に植樹した石巻市渡波地区松原町の浜松公園の桜の様子を見てきたのでご紹介します。

石巻市渡波地区松原町浜松公園

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渡波地区の松原町は震災前は250世帯約550人の住民が住んでいた海水浴がある松林が美しい町でしたが、東日本大震災により多くの住宅が全壊。津波で亡くなられた方も多く、今現在地区に戻ってきた住民は一割にも満たない状況です。浜松公園は震災前から松原町の憩いの場となっており、この公園に地域再建の願いを込めた桜植樹をしたいという住民の皆様の強い要望を受け実現しました。

植樹当日は住民と浜松公園のシンボルツリーとなるしだれ桜の成木と石柱をご支援していただいた東京の合唱団メンネルコールけやきの皆様。そして多くのボランティアの皆様と一緒に、渡波地区の復興と発展を祈りながら16本の桜の苗木の植樹しました。

住民の皆様の強い期待からか地元新聞二社にも取り上げられ、大変盛り上がった植樹会となりました。

昨日チェックしたところ、しだれ桜の成木と苗木16本全部順調。
何とか暑い夏を乗り越え、このまま成長してほしいものです。

浜松公園の真ん中のしだれ桜の成木の前に設置された石柱には「波折渡之渚(なみおりわたりのなぎさ)の希望のさくら」という文言が刻まれています。

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昔渡波地区は波折渡之渚村という現代の私達から見るととても美しい地名で呼ばれていたそうで、この文言には歴史ある渡波地区の皆様の復興への強い祈りが込められております。

さくら並木ネットワークは植樹したから渡波地区との関係は終わりにするわけではありません。これからも住民の皆様と植樹した桜を見守りながら、渡波地区のこれからを応援していきたいと思います。