東北は雨模様だった11月14日(土)。
さくら並木ネットワーク・2015年秋の植樹が始まりました。
2日間の仙台市若林区三本塚地区地区の植樹の様子をご報告いたします。
11月14日 三本塚地区1日目
秋植樹初日。
三本塚地区は2013年春の畠山稲荷堂の植樹から毎シーズン現地再建された住民さんを中心に植樹依頼が来ています。
植樹本数は34本。
将来三本塚地区の春は桜が咲き乱れる町内会になるでしょうね。
作業をお手伝いしてくれたのは、佐藤尚志さんと西本願寺ボランティアセンターのお二人のボランティアの皆様。
雨天できつい作業になりましたが、本当にありがとうございました!
11月15日 三本塚地区2日目
仙台市若林区三本塚地区の植樹二日目。
前日に続いて午前中は雨でしたが、本日は昨年春に三本塚の植樹に参加し住民さんと友情を深めたシンガーソングライター荒尾のりこさん御一行が作業に参加してくれました。
荒尾のりこさんは三本塚地区を花いっぱいの町内にしたいとクラウドファンディングに挑戦し多くの共感を得て達成。今回は桜言葉プロジェクトとして植樹参加しています。昨日今日と三本塚地区に植樹された桜58本のうち39本が桜言葉プロジェクトからの支援ということになっています。
植樹作業は雨がきつい時間帯もありましたが、和気あいあいと楽しく行われました。
住民さんの中には「この桜は桜言葉プロジェクトの桜ですよ」というと喜んでくれる方も。
支援者と被災者という壁を越え、またあらたな友情が生まれるでしょうね。
午後は三本塚地区のイベントとして、ボランティア団体Rerootが作った美味しい芋煮を食べながら交流会。
銀座ステファニー化粧品株式会社様提供の基礎化粧品セットや山形のにじいろ果実園の松田さんが持ってきてくれたリンゴなどの配布会。そして荒尾のりこさんのミニライブが行われました。
昨年荒尾さんが屋外で自作曲「桜言葉」を歌ってくれたときは感動し涙を浮かべていた住民さんもいましたが、今回は明るく笑顔の多いミニライブとなりました。
皆さんのいい思い出となることでしょう。
そして午後の雨が嘘のように晴れた青空の下。三本塚地区の海側にあたる場所で山桜の成木と石柱のお披露目式を行いました。
これはこの土地の地権者であるSさんの高齢のおばあさまが「死ぬ前に山桜を見たい」(長生きしてもらわないと困りますが(笑))と切実に希望していたこと。そして、Sさんだけでなく地区住民皆さんが楽しめる場所にSさんの土地があるということで、三本塚地区のシンボルツリーとして山桜の成木を植樹することになりました。この山桜は来春にも花が咲いていることでしょう。
このSさんのおばあさまの願いを叶えることにご協力してくれたのは日本碍子労働組合様。
ありがとうございました。
その横に設置した石柱には、住民さん達が考えた文言「三本塚地区復興支援さくら」と刻まれています。
三本塚地区の復興を願うとともに、日本全国から三本塚に来た人に対する感謝の気持ちも込められているのでしょう。
温かくフレンドリーな住民さんが多い三本塚地区らしいなと思い感動いたしました。
自然は時として人間に残酷で冷たい裏切りをします。
東日本大震災はその最たることです。
でも人間は人間を裏切らない。
人の優しさと温かさはどんな苦難も喜びに変えることができる。
そんな人間賛歌が聞こえたような日でした。
皆様も将来花咲く三本塚地区を訪れてみてください。