2015年2月23日(月)。さくら並木ネットワークの2015年春植樹が開始されました。
今年の春、最初に桜の植樹が行われたのは石巻市立湊中学校。湊中学校は震災後休校となり、生徒は内陸部の仮設校舎で過ごしていました。
去年の3月に元の校舎に戻ることができましたが、津波の被害で桜などは枯れ校内には大きな木が一本もない状態。今回の植樹は学校と同窓会が「湊中学校に再び桜を取り戻そう」と企画され、さくら並木ネットワークに依頼が来ました。
石巻市立湊中学校
植樹作業を行ったのは、中学の三年間を仮設校舎から木々がなくなった湊中学校と過ごした三月に卒業する五十数名の三年生。
それぞれスコップを1本ずつ持ち、平成10年に桜を植樹した同窓会の方々とともに作業を行いました。また同窓会の皆さんはこの湊中学校の桜基金も申し込まれています。
少し肌寒いくらいの天気でしたが、湊中学校の植樹会は優しさと温かさがつまった素晴らしいものとなりました。
同窓会の皆さんの母校再建を願う強い気持ち。
三月に卒業する三年生の母校への感謝の気持ち。
そしてそんな三年生を見守る校長先生を含め職員さん達やPTAの方々の優しい眼差し…。
湊中学校の再建はまだまだ時間がかかるでしょう。
でも今日植樹に立ち会った皆さんの母校へ愛情は、いつか必ず湊中学校を再建させるでしょうね。
そのとき今年卒業する三年生は胸を張って母校を訪れてほしいものです。
石巻市立釜小学校
2月24日(火)。
石巻市立釜小学校にて桜の植樹を行いました。
釜小学校は石巻湾から約2キロにある小学校で、2011年3月11日の東日本大震災発生時は床下1メートルの津波が襲いました。津波が来たときは下校時間と重なり、迎えに来た保護者の車の中で津波に飲み込まれた児童が25名おり、宮城県では大川小学校に次ぐ幼い命が失われた小学校となってしまいました。
植樹に参加してくれたのは4年生八十数名の子供たちです。
幸い天気にも恵まれ明るく温かい植樹会となりました。
校長先生のお話では子供たちも随分楽しみに思ってくれていたそうです。
ありがたいことですね。
作業は3クラスあるので1クラス3班編成にし、
土と堆肥を混ぜる班
穴に土を入れる班
仕上げをする班
という感じで校庭脇に三本の桜を植樹しました。
とにかく子供たちが元気で明るい笑顔が可愛くて…。
作業光景を見ているこちらの方も優しく明るい気持ちにさせられました。
植樹時は楽しい雰囲気になるように心がけましたし子供たちも元気で笑っておりましたが、今回作業したのは4年生。
さらに上級生は幼いながら同級生が亡くなるという事態に遭遇し、いまだトラウマを抱えている子供もいるとのことです。
でも子供は社会の宝。
私たち大人が温かく見守っていかなければならないものです。
だから今回の植樹が将来釜小学校の子供たちの楽しい思い出となってくれればと願わずにはいられません。
そして子供たちが大きくなったら、元気に母校の桜に会いにきてほしいものです。