さくら並木ネットワークは現在来春植樹の準備真っ最中です。当会の活動エリアは被災三県(宮城・岩手・福島)にまたがっているので忙しい日々となっておりますが、近年植樹依頼が多くまた来年も一番植樹する機会が多くなりそうなのが宮城県石巻市です。
先日石巻市であらたに来春の植樹が決まった地区がありますのでご紹介いたします。
宮城県石巻市・新町名”さくら町”
石巻市は宮城県で二番目の人口がある自治体で、昔から漁業を中心とした産業で栄えた経緯もあるため海とは切っても切り離せない地域です。そして平成の市町村合併により広域な自治体となったため、東日本大震災の津波浸水エリアは広大で東日本大震災最大の被災地域となってしまいました。
広域の自治体のため各地域の復興計画の進捗もばらつきが出ておりますが、中心部エリアでは徐々ですが区画整理が進んできております。
そんな石巻市は昨年被災市街地復興土地区画整理事業(集団移転地事業)で造成を進めていた新市街地6地区の新町名を選定しました。この新市街地6地区は大まかに内陸部の蛇田地区にできた集団移転地と、とても甚大な津波被害に遭った万石浦にほど近い渡波地区にできた集団移転地(新渡波地区・新渡波西地区)に分けられると思いますが、新渡波地区・新渡波西地区の町名に選定され来年から使用される予定になっているのが「さくら町」という町名です。
さくら並木ネットワークはこのたびご縁があり来年からさくら町となる新渡波地区と新渡波西地区の住民の皆様から植樹依頼をいただきました。
さくら町となる新渡波地区と新渡波西地区は被災市街地復興土地区画整備事業として自治体が桜などの樹木をかなり植栽しているのですが、せっかくさくら町という町名になる地区だということ。そしてあらたなコミニティを構築していかなければならないさくら町住民の皆様の行事の一つとして、地区の空きスペースに桜を住民さん自らで植樹するということになりました。
「さくら町」という地名はいつも穏やかで平和に暮らせる町。
子どもたちの笑顔があふれる新しい町にしたいという願いが込められて選定されたそうで、今現在来春に向け渡波中学校、幼稚園、保育所が建設されております。
当会もささやかながらさくら町の住民の皆様がその願いどおりの生活がおくれるようお手伝いをしたいと考えております。