さくら並木ネットワークには東北沿岸部の各地域から来春植樹の依頼が数多くきております。
その大きな要因として挙げられるのが、まだまだ仮設住宅暮らしを余儀なくされている地域もありますがそれでも被災された皆様の高台(集団)移転が少しずつ進んできており、その高台(集団)移転地に植樹してほしいという依頼が年々増えていること(移転地の町つくりまたはコミュニティつくりの一環としての植樹))。また被災地域の区画整備などが進み、徐々にできつつある公園などの植樹依頼が増えていることにあります。先日もあらたに高台移転地の植樹が決まりましたのでご紹介いたします。
宮城県石巻市間垣防災移転地
宮城県石巻市大川地区は北上川下流ある地区で北上川を遡ってきた東日本大震災の大津波で甚大な被害を受け地区全体でかなりの犠牲者が出てしまいました。
大川小学校の悲劇は知られておりますが、大川小学校から数キロ上流に行くと大川中学校があった間垣地区があります。
間垣地区は東日本大震災の津波によって北上川沿いにあった堤防が決壊し住民数約130名のうち約70名が津波の犠牲になるという被災地域の中でも死亡率が高い地区となってしまいました。
間垣地区にあった大川中学校も一階部分が被災しその後飯野川中学校に間借りして学校活動をしておりましたが、2013年に生徒数が20名に減ったため閉校し取り壊されています。
このたびご縁があり来春の植樹が決まったのが、この元大川中学校跡地を見下ろすような地形になっている高台に建設された間垣防災移転地。
間垣防災移転地は大川唯一の防災移転地で大川地区間垣、長面、谷地から5世帯で形成されています。
大川地区は津波の犠牲になられた方がとても多いので小さな防災移転地となっておりますが、住民の皆様が少しでも春に咲く花に心休まるように願いを込めて依頼された6本の桜を植樹したいと思います。
まだ打ち合わせをしていないところが多くありますが、当会の来春の植樹は間垣防災移転地のような高台(集団)移転地の依頼が数多くきております。そんな移転地の皆様に心がこもった桜をお届けできるようさくら並木ネットワークの活動のご協力をよろしくお願い申し上げます。