4月5日。
東北は各地で雨模様でしたが…。
さくら並木ネットワークは石巻市北上町十三浜地区のにっこりサンパーク集団移転予定地にて植樹を行いました。
にっこりサンパークは地域住民の健康とスポーツの振興を目的に設置された施設ですが、2011年3月11日の大津波により北上町が壊滅的な被害を受けたため、北上町の住民159世帯が住む仮設住宅が建てられ今に至っています。
現在はにっこりサンパークの奥にあった小山を削り北上町住民さんの集団移転地として造成工事中です。その集団移転地の一番奥に谷があり、その手前は高齢者が住むスペースとなっています。
石巻市北上町十三浜地区にっこりサンパーク
今回の植樹は40~60代の住民さん達の会である「にっこり北地区住民有志の会」の皆様が移転地の端に住む高齢者が寂しくならないよう、一番奥にある谷を桜の谷にしようと企画されたものです(下の写真の左上部分が今回桜を植樹した谷です)。
この優しさがいっぱい詰まった桜の谷計画の植樹にご参加されたのはにっこりサンパークの住民さん達と今回植樹された70本の桜のうち30本寄贈していただいた日本ビジネスシステムズの皆様。そして1月に行われた植樹地整備に協力してくれた西本願寺ボランティアセンターやボランティア団体侍のボランティアさんなど。総勢80名がこの計画を実行するために集まってくれました。ありがとうございました。
植樹は小雨が降る中行われましたが、斜面が急なため作業は難航を極めました。
しかし参加された皆様がこの桜の谷計画を実現させようと足を滑らしながらも頑張ってくれたおかげで、何とか無事70本の桜の谷が完成!
小雨が逆に作業された皆様の友情と結束を深めたようでした。
将来きっといい思い出になるでしょうね。
お昼はにっこりサンパーク仮設住宅の集会所にて、住民さんと支援者様やボランティアさんとの交流会。日本ビジネスシステムズ様のご厚意でお弁当と住民さんの心のこもったおかずが振る舞われました。
美味しいご飯を食べながら「にっこり北地区住民有志の会」の皆様が考えておられるまちづくり計画を聞くことができました。
大変な目に遭いながらも高齢者に優しい町にしようという住民さん達の計画のお手伝いをすることができてとても光栄に思います。寒い冬は過ぎましたが…。
住民さん達の仮設暮らしはまだ続きます。
でも今回植樹した桜が大きくなったころには、皆さん仮設を出られまちづくりも進んでいることでしょう。
きっとにっこりサンパーク集団移転地は素晴らしい場所になっていると思います。
そんな未来の春。
にっこりサンパークの桜の谷と住民さん達に会いに行きたいものですね。