4月15日。
さくら並木宮城拠点は宮城県石巻市北上町十三浜地区のにっこりサンパーク高台移転地にて植樹会を開催しました。

宮城県石巻市北上町十三浜地区にっこりサンパーク高台移転地

にっこりサンパークは住民の健康とスポーツの振興を目的に設置された施設ですが、2011年3月11日の大津波により北上町が壊滅的な被害を受けたため、北上町の住民159世帯が住む仮設住宅が建てられました。当会とにっこりサンパーク住民の皆様との付き合いは長く、にっこりサンパークの奥にあった小山を削り集団移転地造成工事が始まった2015年春。集団移転予定地のさらにその奥にあった谷に70本の桜を住民の皆様とともに植樹しました。植樹時は雨が降り植樹作業は難航しましたが、住民の皆様はそれを良くとらえていただき、いい思い出とおっしゃってくれております。

2015年春のにっこりサンパーク植樹会の記事
http://sakuranamiki.jpn.org/archives/5663.html

あれから3年。にっこりサンパーク集団移転地は無事完成し、さくら公園と名付けられた谷の桜は花を多くつけるようになりました。待望の集会所もでき、住民の皆様は自らの手で住みやすい町にしていこうと日々奮闘しています。さくら公園の桜のメンテナンスも住民間のコミュニティつくりの行事として行ってくれており、昨年12月には当会が岐阜種苗様からご支援いただいた約7000球のチューリップの球根植栽会を開催しました。

そして今回は、待望のさくら公園の花見会を兼ねたにっこりサンパーク内の植樹会となりました。

当日は多くの住民の皆様の他、DCMホーマック株式会社様とジューテックホールディングス株式会社様もこの植樹会&花見会のお見えになりました。挨拶のあと、ホーマック様ご寄贈の集会所前に設置されたしだれ桜の成木のお披露目。その後全員でにっこりサンパークめぐりを兼ねた植樹作業をしました。

実は今年の東北地方は3月下旬に高い気温の日が続いた影響で桜の開花が例年に比べて早く、年々花が多くなったさくら公園の桜(2015年植樹の桜)は一足先に花を落としてしまいましたが、その分昨年12月に植栽したチューリップがかなり早く咲いているものがありました。つまり別の意味の花見会となってしまいましたが…(苦笑)。前日降った雨が地面をぬかるみに変えてしまいましたが、無事32本の桜がにっこりサンパーク内に植樹されました。

植樹後はさくら公園の桜を見学し、住民の皆様の手作りの美味しいご飯をいただきました。今回ご参加されたジューテックホールディングスの皆様は若い方ばかりで、住民の皆様とのお話に考えるものがあったようです。
ご馳走様でした!!

みんなで仲良く暮らしていこう。未来に向かっていい町にしていこうと頑張っているにっこりサンパーク住民の皆様。

しかし自治会長様のお話では、残念ながら集団移転が完了する前にお亡くなりになった方は4人いらっしゃるとのこと。2011年の東日本大震災が東北地方の沿岸地域に残した傷痕。それは被災地域の甚大な津波被害という点だけではなく、その後生き残った地域の皆様のコミュニティの中にも色濃くあるのがわかります。さくら並木ネットワークはささやかながらそんな生き残った地域の皆様のコミュニティ再形成のお手伝いをし、いつかみんなで心の底から笑いあえる日のために歩みを進めます。

そんなさくら並木ネットワークの活動のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

🌸この宮城県石巻市北上町十三浜のにっこりサンパーク植樹会は東日本大震災復興支援「JT NPO応援プロジェクト」の資金及びDCMホーマック株式会社様とジューテックホールディングス株式会社様のご寄付により実施いたしました。ご協力感謝申し上げます。