8月10日。あいかわらず東北地方は暑い日々が続いておりますが…。
さくら並木ネットワークが被災地域に植樹した桜は少しずつ元気に育ってきております。

宮城県石巻市北上町十三浜追波地区

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10日は東京都の千代田女学園の生徒さん達と宮城県石巻市北上町十三浜追波地区の桜の丘の今年二回目のメンテナンスをしてきましたのでご報告いたします。

石巻市十三浜追波地区は目の前に美しい葦が群生している北上川と太平洋が見える約90世帯の静かな集落でした。しかし2011年3月11日の東日本大震災より49名の方が津波の犠牲になり、高台以外は災害危険区域に指定され人が住めない地域になってしまいました。当会はそんな追波地区の桜植樹のご希望をいただき、2014年夏から秋にかけ多くのボランティアさんの手をお借りし追波地区の大槻良一さんの使われていていなかった土地を開墾し整備をしました。

そして2015年3月22日。追波地区の住民、この桜の丘の大部分の桜の支援者となっていただいたオーガビッツ・プロジェクトの皆様。そして全国から追波地区に駆けつけてくれた多くのボランティアの皆様とともに70本の桜を丁寧に植え込みました。この場所は2014年夏から整備、植樹、そしてメンテナンスと多くの人の優しさと希望が凝縮された桜の丘となってきております。

この追波地区の桜の丘は今年8月4日にも西本願寺京都教区の皆様と刈払機を使っての除草作業をしましたが、10日は東京都の千代田女学園の生徒9名、職員2名の皆様とともに、桜の根元の除草、堆肥やり、水やりをしました。

この桜の丘は傾斜部がきついところもありますが、生徒さん達は暑い日差しが照り付ける中一生懸命頑張ってくれました。

またこの桜の丘の地主である大槻さんも生徒さん達のためにテントを張ってくれたり、娘さんの手作りケーキをご馳走してくれたり、震災時のDVDを見せてくれたりと多くの心遣いをしていただき、千代田女学園の生徒さん達もいい夏休みの体験になったと思います。

大槻さん。ありがとうございました!!

当会は桜の植樹やメンテナンス作業だけではなく、この日のような桜を介した被災地域と全国の皆様の心のこもった交流や友情つくりにも力を入れています。

夏休みに貴重な体験をした千代田女学園の生徒さん達も、ぜひこの機会に東日本大震災のことを考え家族や友達と語り合う機会を持ってほしいなと願っております。

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