仙台市若林区荒井東復興住宅

8月6日。全国的に猛暑の日々が続いておりますが、さくら並木ネットワークはこの猛暑に対応し七ヶ浜町と仙台市の集団(高台)移転地や災害公営住宅に植樹した桜のメンテナンスをしてきましたのでご報告いたします。

集団(高台)移転地・災害公営住宅

東北の被災地域の皆様の環境は徐々にですが変わってきております。

昨年度までは津波到達地の植樹が多かったのですが、今年春植樹からは被災された方が移り住むことになった(または予定の)地域(ここは津波到達地とは限りません)の集団(高台)移転地や災害公営住宅の植樹も多くなってきました。当会は津波到達地の植樹だけではなく、そんな新しい生活を始める被災された皆様にも喜んでいただくために、コミュニティ形成の促進や町づくりとしての植樹などもご提案し実績を重ねています。

メンテナンスの様子

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6日はこの猛暑に対応し今年春植樹した七ヶ浜町や仙台市の集団移転地や復興住宅の桜のメンテナンスや水遣りをしてきました(特にこの1年目の苗木の夏の水遣りはとても大切で、一年目で枯れてしまう原因の多くは夏場の水不足だと当会は考えております)。

お手伝いしてくれた川熊さん。ありがとうございました。

一見集団移転や復興住宅の入居が終わると被災された皆様の復興が成し遂げられたかのように見えますが、そんな皆様にお話を伺うと入居してからもいろいろな課題が山積していることがわかります。

例えば

  • 個人レベルでは新しい環境への適応や孤独感の解消
  • 集団移転地や災害復興住宅内のあらたなコミュニティの形成。
  • 集団移転地や災害復興住宅ができた町内にもともと住んでいた住民さん達との交流や町内会への融合。

などです。

それらは決して簡単な課題ではなくかなりの時間と努力、そして何より入居された皆様の団結力が必要になってきます。それが成し遂げられて初めて復興したといえるのかもしれません。

さくら並木ネットワークはそんな皆様を励ましあらたな喜びをもってもらえるような植樹をしていきたいと思っています。そして未来の春の日に…。満開の桜の下で多くの笑顔の皆様と再会できる日を心から望んでいます。