4月3日午後。さくら並木ネットワークは石巻市渡波地区の浜松公園の植樹の後、同じ渡波地区の梨木畑にて植樹を行いました。

石巻市渡波梨木畑地区

梨木畑地区は県道2号石巻鮎川線を通り万石橋を渡った牡鹿半島の入り口、県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)からは北東側に位置する万石裏の斜面にあり、牡蠣養殖業が盛んな地区です。この梨木畑の県道沿いには美しい桜並木があり結成から40年の歴史がある「渡波さくらの会」の皆様が管理しておりましたが、会員の高齢化と震災による影響で休会状態にありました。

しかし震災から五年建ち、この桜並木をさらに拡張しもっと大切にしたいという渡波さくらの会の皆様の要請によりこの植樹会が実現することになりました。

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当日は渡波さくらの会や地区住民の皆様。そして午前中の浜松公園に続きこの県道沿いの桜並木22本の支援者になっていただいた東京都世田谷区の合唱団メンネルコールけやきやボランティアの皆様が集まってくれました。メンネルコールけやきの古川団長と歴代のさくらの会会長様達にご挨拶をいただいた後作業開始。

広大な植樹区域となり地面は固かったせいか作業は難航。そして近年牡鹿半島で増え過ぎた鹿がこの梨木畑にも来るようになり多くの植物を食べてしまうケースが目立ってきておりますので、一緒に鹿対策も施しました。普段の植樹の5倍の労力を必要とした作業となりましたが、それがより参加された皆様の友情を深めたのか休憩時は笑い声が絶えず話も弾んだ植樹会となりました。

この梨木畑の県道沿いに植樹された桜は順調に育てば牡鹿半島に行くとき必ず目に入る桜並木になります。地区住民さんだけでなく多くの石巻市民の皆様にも楽しんでもらえる桜並木となることでしょう。

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当会の桜が将来多くの津波被害のあった石巻市の春の喜びになってくれればと思っています。