3月26日。
さくら並木ネットワークは福島県新地町大戸浜地区防災集団移転地にて植樹会を開催しました。

福島県新地町大戸浜地区防災集団移転地

大戸浜地区での植樹は住民の皆様と植樹した3月6日の大戸浜地区共同墓地に続いて今年二回目となります。大戸浜地区は漁業と農業が主産業の地区でしたが、東日本大震災の津波により一部高台に住んでいた世帯を除きほどんどの住民が移転を余儀なくされ、今回植樹した防災集団移転地はその大戸浜地区で被災した多くの住民さんが移り住んでいる移転地となっています。

今回の植樹は、この大戸浜地区防災集団移転地横手にある空き地を桜公園にして大戸浜地区の新しい憩いの場にしようということで企画されました。この植樹会に参加されたのは新地町の住民さん達のほかに、この植樹地の大部分の桜の支援者となっていただいたオーガビッツ・プロジェクトの皆様や西本願寺ボランティアセンターや当会のHPから参加されたボランティアの皆様。総勢70名の方がこの企画を成功させようと大戸浜地区防災集団移転地に集まってくれました。

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植樹会はオーガビッツ・プロジェクト様ご支援の紅しだれ桜の成木と石柱のお披露目式から始まりました。この大きなしだれ桜の成木はオーガビッツ・プロジェクト様の防災集団移転地の住民さんはご高齢の方も多くいらっしゃるため、そんな住民さん達に少し早めに桜を楽しんでいただきたいという優しいお気持ちから寄贈されたものです。石碑の除幕したのは濱野大戸浜区長と大戸浜地区の子供達。

正面には濱野区長が考案した「大戸浜 絆深める復興さくら」という文字が刻まれることになりました。

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そして植樹作業開始。

住民さん、オーガビッツプロジェクトやボランティアの皆様が一人ずつスコップを持ち、心を込めて28本の桜の苗木を植樹していきました。そして大戸浜地区の未来を担う子供達も、マスコットのロディ君と笑い戯れながらも真剣に作業。
きっと子供達の楽しい思い出となるでしょうね!!

お昼はオーガビッツ・プロジェクト様のご支援により餅つき会をしました。餅作りをお手伝いしてくれたのは、大戸浜地区のお母さん達の他にボランティア団体KISS’HEART 東北のボランティアの皆様。お母さん達やKISS’HEART 東北の皆様の優しさがこもった手作り餅はとても美味。

そしてここでも餅つきで子供達が大活躍!!
それを見守るすべての大人達の目が優しい。
やっぱり子供は社会の宝ですね。

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とても楽しい大戸浜地区住民さん達との交流会となりました。
今回の植樹会はとても笑顔の多い植樹会となりました。

しかし津波被害の大きかった大戸浜地区は、これから越えなければならない壁がたくさんあります。防災集団移転地に移った住民さんと高台に残された住民さんに心の壁ができたいようするためのコミュニティ作りも大きな課題の一つと言えるでしょう。濱野区長の考えた「大戸浜 絆深める復興さくら」という文言もそんな願いが込められているのかもしれません。微力ながら今回の植樹会がそんな大戸浜地区のコミュニティ作りの一助になってくれればなと思っています。
そして今回参加された多くの県外の皆様ともこれからもさらに「絆深める」ことができれば…。

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いつか皆様と(その時は子供達も大きくたくましくなっているでしょうね)、今回植樹した桜の下で再会できる日を待ち望んでいます。