11月29日。
さくら並木ネットワークは石巻市渡波地区で2か所の植樹を行いました。

石巻市渡波地区

石巻市は被災地域が広域ですが、渡波地区も甚大な津波被害に遭いました。とても海岸に近い地区で津波の犠牲になられた方も多く、また津波の難を逃れても震災直後は過酷な避難所生活をした住民さん達が多い地区です。そして今なお渡波地区は津波の傷痕が多く残っています。

そんな渡波地区ですが…。
地域の絆を守っていこうと奮闘している方達や津波で傷ついた地区に憩いの場を作った方もいらっしゃいます。

今回、当会のさくら大使になっていただいているシンガーソングライター・普天間かおりさんと共に植樹してきたチームわたほいの皆様やカフェら・めーるの佐野夫妻もそんな方達です。

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チームわたほい

最初に植樹したチームわたほいは、渡波保育所で避難所生活を共にした住民さん達が地域の絆を保っていこうと立ち上げたボランティア団体で、津波で流失した遠藤夫妻宅の跡地に基地があります。そこに、遠藤夫妻や普天間さんとともにエドヒガン桜の植樹をしました。

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この桜は普天間さんからわたほいの皆様へということで、普天間さん自らの支援となりました。

そしてアイバルブ ジャパン様のご協力で岐阜種苗様からご支援いただいたチューリップ200球を花壇に植え込みました。

少し肌寒い天気でしたが、もう春が待ち遠しくなるくらい笑顔が多い植樹となりました。

桜が咲くのは数年先になりますが、住民さん達には来春みんなで楽しく植え込んだチューリップを楽しんでいただければと思います。

カフェ ら・めーる

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そしてお昼を挟んでカフェ ら・めーるで植樹。

ここは2010年に東京から故郷の石巻市に帰ってきた佐野夫妻が、2011年3月11日の東日本大震災により被災。避難生活をしながら「地域のみんなが集える場所が必要」だと実感した佐野夫妻が、自宅跡をカフェに改築し今は地域の憩いの場となっています。

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普天間さんとカフェら・めーるをご紹介してくれた小野寺さんとともに、アーコレードという二期咲きの桜を4本植樹しました。

このら・めーるの桜達が大きくなる頃。渡波地区に多くの笑顔と緑が戻っていてほしいなと思います。
津波で故郷が傷ついても…。

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故郷を愛する気持ちが強く、被災した故郷を盛り立てていこうと頑張る人達がいます。
渡波地区のチームわたほいの皆様もそうですしカフェ・らめーるの佐野夫妻もそうです。

さくら並木ネットワークはこの渡波地区の植樹をもって今年の植樹は終了となりますが、来年もこのような人達を応援する桜を植樹していきたいと思っております。

来年もご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。