2年前の春。とてもうれしいお話をいただきました。

「音楽の力で、東北に植樹する桜を応援します。」
音楽コーディネーターやアートディレクター、メディアプランナーの方々の発案で「東北さくらライブプロジェクト」始動しました。

東北さくらライブプロジェクトの皆様のお陰様で、小田和正さんや「その日が来るまで」プロジェクトの皆様にもご協力いただき、【音楽の力】が東北の桜に繋がった瞬間でした。

東北さくらライブプロジェクト便り

ご紹介する「東北さくらライブプロジェクト便り」は、小田和正さんの会報誌「PRESS」内の、東北ライブプロジェクトさんのコラムです。
最新号でさくら並木ネットワークの現在の様子をご紹介いただきました。許可をいただき全文をご紹介いたします。

東北さくらライブプロジェクト便り

東北さくらライブプロジェクト便り「その日が来るまで」No.16

小田さんをはじめとする「その日が来るまで」プロジェクトのみなさんに応援していただいている「東北さくらライブプロジェクト」。今回は東北3県にまたがって植樹を進める「さくら並木ネットワーク」の活動紹介を通して、桜から生まれる”心の再生”についてお伝えいたします。

「来年の植樹では、支援者に来てもらう前に山や畑をもっと整備しておこう」「せっかくみんな来てくれるのだから自分たちでも花を植えたりして、庭をきれいにしておかなくちゃ」。桜の植樹が行われる町や村では、住民たちの言葉に力強さが芽生えはじめます。応援されるだけでなく、自らの力でも何とかしたい。そんな意思を引き出すことに、「さくら並木ネットワーク」の活動は役立っているように思われます。

花き業を営む有志によって立ち上げられ、スタッフの多くが関東など東北以外に拠点を置くこの団体。震災から4年たった今でも、彼らは100Km離れた東北へ、植樹やメンテナンスのため毎週のように車で駆けつけます。そして、この活動に共感して応援を申し出る個人・団体もまた、日本全国や海外の人々。今年も遠くオランダから花が寄贈されました。みんなから集まる想いを実感でき、励まされる。だからこそ植樹を行う地域の人々は、一歩前に踏み出せるのかもしれません。

「さくら並木ネットワーク」の植樹は、被災地からの依頼に基づいて行われます。亡くなった方の人数と同じ数だけ桜を植えたい、住民が桜を囲んで集える場所にしたい、津波到達点に植えたいなど目的はさまざま。しかし植樹内容にボーダーは設けていません。心に受けた傷にはそれぞれ違う物語があり、そのすべてが共感できるものだからです。また心の再生には想像以上の手間と時間を要します。花ごとに異なるケアのように、心のケア方法を変える。花を育てるような速度で、心の活力を育てていこうとする。そこが「さくら並木ネットワーク」らしさであり、花のプロによる団体ならではの精神が感じられます。

さて、ここ数年、被災地では植樹が防災教育の一環ととらえられ、学校での植樹が進んでいます。岩手県宮古市の田老第一中学校では、「さくら並木ネットワーク」スタッフとともに植えた桜の横に石碑を立て、石碑に刻む言葉を全校生徒から募りました。刻まれた言葉は「防浪堤あっても逃げろ高台へ 津波がきたらてんでんこ」。桜と石碑の言葉を新入生へ代々伝え続ける文化が、桜をきっかけに生まれています。

外からの支援でありながら、地域の人々の歩みに合わせた応援を実現している「さくら並木ネットワーク」。遠くから応援したい人の気持ちを、東北へつなぐ活動も盛んです。全国各地で開催されるイベントや各種プロジェクトとの連携も図っており、いろいろなきっかけから活動に参加する事ができるので、WEBサイトで活動をチェックしてみるのもオススメです。

ご紹介をありがとうございます。

東北さくらライブプロジェクトの皆様、小田和正さんや「その日が来るまで」プロジェクトの皆様のお気持ち、責任をもって東北の桜・皆様に繋げてまいります。

「東北さくらライブプロジェクト」さんへの参加は、東北に植樹する桜に繋がります。
是非、WEBサイトをチェックしてみてください。

東北さくらライブプロジェクト オフィシャルサイト
http://www.sakulalala.org/

東北さくらライブプロジェクト Facebookページ
https://www.facebook.com/sakuraliveproject