さくら並木ネットワークには毎年東日本大震災の被災地域から植樹依頼が来ます。ただ地域の現状によっては植樹できないことや延期になることが多々あります。つまりそれだけ被災地域の再開発に時間がかかっており、桜の植樹がしたくでもできない場所があるということです。
そんな将来植樹ができる日を待ち望んでいる地区の一つである石巻市門脇町二丁目で、9月14日に門脇町二丁目の町内の守護神である自力龍王大権現神社の改修竣工祝賀会も兼ねた一年に一回の集いがありました。
さくら並木ネットワークもお邪魔させていただいたのでご紹介したいと思います。
石巻市門脇町二丁目友和会の場合
門脇町は石巻中心部の中でも海沿いの地区で、東日本大震災で甚大な津波被害に遭いました。
津波で命を落とされた方も多く、今のところ14日に集まりがあった門脇町二丁目友和会の住民さんの中で現地再建された方は5世帯。その他の方は仮設住宅などで門脇町が再開発を待っておられたり、他の地域に移り住んでいる方がほどんどという現状です。
そんな門脇町二丁目地区で一年に一回の集いがありました。
各地から住民さんが震災前に生活していた地区に戻ってきて午前11時に改修した自力竜王大権現神社で参拝。それから比佐野町内会長のご挨拶と懇談会。
久しぶりの集まりで皆様笑顔で思い出話に花を咲かせており、さくら並木ネットワークも挨拶をさせていただきました。
1年半前にさくら並木ネットワークに門脇町に桜を植樹してほしいと連絡をしてくれたのは比佐野町内会長の娘さんである博子さんですが、皆様植樹ができる日が早く来ることを待ち望んでおられるようでした。
震災から4年半経ちましたが門脇町二丁目のような地区はまだたくさんあり、つまり被災地域の再開発の長期化がそのまま被災された住民さんの苦悩にもなっているわけです。
さくら並木ネットワークはそんな地域にも目を向け住民さん達の健康と幸福を願いながら、一緒に笑って植樹できる日を待ち続けるつもりです。そしてさくら並木ネットワークを応援してくれている皆様も、そんな地域がまだたくさんあるということを忘れず被災された方達を温かい目で見守り続けてください。
それが東日本大震災の風化の防止にもつながると思います。
ご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。