4月に入り植樹シーズンも後半。東京ではソメイヨシノの次に咲く八重桜などがきれいな時期になりました。
そんな中、津波の被害に遭い大変な状況から再建し出荷された亘理町のイチゴや陸前高田のおいしい牡蠣などを頂き、この3年の皆様のご苦労がやっと少しずつ実りだした実感を覚え感無量でした。
さくら並木ネットワークの桜の植樹活動から日々新たな出会いが生まれています。
4月8日～11日までの植樹のご報告です。
4月8日 仙台市若林区三本塚地区
4月8日。仙台市若林区三本塚地区で植樹が行われました。三本塚地区の植樹は4月8日と4月12日の二日間で行う予定になっております。
ボランティア参加してくれたのは西本願寺ボランティアセンターの5名の方と静岡県三島市の毛利田智美さん。監修していただいたのは三本塚地区からほど近い下飯田の飯田造園さん。
ご協力感謝いたします。
今回の植樹の依頼者4名の方はさくら並木ネットワークに入る前に仙台市のボランティアセンターに勤めていた筆者にとって馴染み深い依頼者さん。専業農家としてすぐに現地再建されたお一人を除き、昔から思い悩みながら現地再建を目指している依頼者さんたちです。皆さんに共通しているのは、全国各地からきたボランティアさんに助けられ励まされてきたというおもい。そういう感謝の言葉を昔から依頼者さんたちに聞かされておりました。
そして桜植樹。6名のボランティアさんが参加し依頼者さんのために作業してくれましたが、やはり今回もボランティアさんの優しさと一生懸命さに心を打たれ「たくさんの人に助けられ嬉しいことをしてもらったのだから頑張らなければね」とおっしゃってました。
善意の優しさは必ず過去や今現在大変なおもいをされている方の心に温かい花を咲かすことができるのです。
皆さんが無事三本塚に戻ってきたととき…。
ボランティアさんの優しさを思い出されるような温かい桜に成長してくれればいいですね。
4月9日 宮城県亘理郡亘理町鳥屋崎地区
4月9日。亘理町鳥屋崎地区で現地再建された三名の住民さんの敷地内に13本桜を植樹をしました。ボランティア参加していただいたのはプランニング・インターナショナル様。本当にお疲れ様でした。
プランニング・インターナショナル様は、2014年3月11日東日本応援プロジェクト／チャリティコンサート WISH vol.4 を開催されました。その時、会場にいらした皆様のあたたかいご寄付でこの日の亘理町鳥屋崎地区での植樹を行いました。
この日をもって5日かかった鳥屋崎地区の植樹を無事終了することができました。鳥屋崎地区に植樹した桜の総本数は鳥屋崎地区への入り口の沿道、神社、26名の住民さんの敷地内など計89本。
この89本を植樹するために多くの方が協力してくれました。鳥屋崎地区の住民さんの笑顔のためにと植樹に参加してくれたボランティアさん。そして鳥屋崎地区の植樹を監修していただいた山元町の造園業者佐山植物園の佐山さん。皆様の汗は鳥屋崎地区の住民さんに桜だけではなく、多くの感動も与えることになったと思います。本当にありがとうございました。
植樹にご参加いただいた方は、数年後の春ぜひ亘理町鳥屋崎地区を訪れてみて下さい。満開の花とともにきっと笑顔の住民さんが出迎えてくれると思いますよ！
4月11日 岩手県大船渡市三陸町吉浜/千歳漁港
4月11日。岩手県大船渡市三陸町吉浜の千歳漁港で植樹が行われました。
今回植樹ボランティアとして参加されたのは、この千歳漁港の桜を寄贈していただくことになったジューテックホールディングスの新入社員さんたち。ありがとうございました。
今日の千歳漁港はとてもいい天気。天気の神様も今日の植樹を応援してくれたのかもしれませんね!区長さんの挨拶のあと植樹開始。植樹場所は海岸に面した斜面と海岸の入り口の沿道沿いの斜面に大島桜と大漁桜を14本。少し急な斜面もありましたが、若い新入社員さんらしく元気に明るく作業をしてくれました。最後に石板設置と記念撮影。ずっと笑顔が多い植樹会でした。
吉浜地区は昔から津波が多かったところです。この千歳海岸は津波の影響で1.5メートル地盤沈下が起き護岸工事真っ最中。工事が終わるのは1年後の予定です。
今回植樹した桜が今後の千歳漁港の関係者と住民の方々に和みと幸運をもたらしてくれることを願います。元の活気あふれる千歳漁港に戻ってくれることを祈りながら…。
