さくら並木ネットワークでは、桜の健全な育成のため、桜の植樹は毎年3月~4月上旬に行います。
「今から、桜基金に申し込んで今年の植樹に間に合いますか?」とのお問い合わせを多く頂いております。
現在、現地からの「桜を植えたい」とのご希望が、桜基金に対し上回っている状況です。5月くらいまでにお申込みいただきました桜基金は、今年植樹した桜にあてさせていただく予定です。
今後の植樹予定をお知らせいたします。
3月28日 南相馬市
原発の20キロ圏内規制区域外のすぐそばにある南相馬市立大甕小学校。この小学校は、県の花壇コンクールで上位入賞常連校でした。
震災以来、長い期間学校は再開することができず、生徒もばらばらに県内外の小学校通っていましたが、10月17日に学校が再開し、子供たちがの学校生活もはじまっていて、花壇の支援なども行われています。この小学校では、5人の児童が犠牲になり亡くなってしまいました。
その南相馬市立大甕小学校に桜の成木を5本・南相馬市原町区雫(はらまちしどけ)地区にエドヒガン苗木を20本・南相馬市海浜神社跡地エドヒガン苗木7本を植樹します。
震災時、福島県第一原発近隣、浪江町に住まわれていて、今回の津波で娘さんを亡くされ、横須賀に避難されている方の想いから、横須賀で行われた3.11チャリティーフェスの寄付金を桜基金に、というお話をいただき、そのご寄付を南相馬の桜支援とし植樹を行う予定です。
植樹日 3月28日は、大甕小学校の卒業式と、震災後学校再開に全力を尽くしておられた校長先生の退任式。植樹は、大甕の造園業者のご協力のもと行います。
4月8日 南三陸町
戸倉神社がある波伝谷地区は80世帯が津波で全壊。集落そのものが失われました。(参照「春祈祷」2年ぶり復活へ 南三陸町戸倉・波伝谷)
「高台移転をしようとしたら有力地の多くは縄文遺跡か中世の館跡。我々現代の人間がいかに自然と語り合っていないのか、慢心していたのかを思い知らされた。今回の被災は我々人間のともに生きる海と大地への不遜がもたらした側面もある。
この上さらに高い堤防を築いて自然にあらがって海辺に生きようとするのでは、一体我々は何を学んだのかという事になる。」
しかるべき高台に移転し、海を見て花を植え、木を植えて海とともに生きる。
そのための桜の植樹です。
植樹予定地は集落の皆さんが逃げて助かった高台の開けた場所に、犠牲になられた方々の人数と同じ18本。また山沿いの到達地点にもできるだけ植えたいとの事。植樹は4月4日のお釈迦様の花祭りのころ。花祭りもかねて前向きに行いたい。子供たちも参加させたいのお話で、準備を進めてます。
その他、4月1日は石巻市で、住民の皆さんと32本の桜の植樹を行う予定です。