7月10日午後。この日は午前中に宮城県山元町戸花山の桜のメンテナンスをしており先日ご報告させていただきましたが、午後は福島県新地町大戸浜共同墓地の草刈りをしました。

福島県新地町大戸浜共同墓地

新地町大戸浜共同墓地は太平洋に面した大戸浜の高台にある墓地で東日本大震災の大津波で亡くなられた地区の住民も眠っている墓地です。

さくら並木ネットワークは2015年夏に大戸浜地区からこの共同墓地に津波で家族を亡くされたご遺族の皆様に桜を植樹させてあげたいと要請され翌年の春植樹に間に合うよう準備を始めました。この大戸浜共同墓地の植樹はさくら並木ネットワークの数ある植樹の中でも難儀なものの一つでした。

それは震災後からそのままになっていた竹藪伐採やその竹藪に引っかかっていた震災がれきの除去をしなければならなかったからです。しかし最初に8割方の竹藪を伐採してくれた栃木県のボランティア団体頑張り隊の皆様をはじめ多くのボランティアさん達がご遺族の皆様に桜を植樹させてあげたいと大戸浜共同墓地植樹の準備に力を貸してくれました。

そして2016年3月6日。無事ご家族を亡くされた遺族の皆様と慰霊の植樹会を開催。

大戸浜共同墓地の植樹記事
http://sakuranamiki.jpn.org/archives/7898.html

全国の皆様の優しさがこもった植樹地となりました。

10日にこの大戸浜共同墓地の草刈りを手伝ってくれたのは、この墓地植樹の突破口を開いてくれた栃木県のボランティア団体が頑張り隊の皆様。植樹後も毎年住民の皆様も草刈りをしてくれているのでしつこい竹の根も少なくなってきており当会も草刈りをするたびに楽になっていますが、これも最初に頑張り隊の皆様が大方の竹藪を伐採してくれたことが大きいでしょう。

頑張り隊の皆様。
ありがとうございました。

この大戸浜共同墓地の桜はご遺族の皆様の亡くなったご家族へのおもい。そして頑張り隊をはじめ多くのボランティアの皆様の優しさが詰まっています。順調に育ってほしいものです。