4月8日。
さくら並木ネットワークは宮城県石巻市牡鹿半島の鮎川浜清崎地区で植樹会を開催しました。
宮城県石巻市牡鹿半島・鮎川浜清崎地区
宮城県石巻市牡鹿半島の鮎川浜は石巻市街から1時間ほど車で走った牡鹿半島の先端部分にあり捕鯨地域としても有名な場所です。しかし2011年3月11日の東日本大震災の大津波は鮎川湾から浜を襲い多くの尊い命が犠牲になってしまいました。震源に近い鮎川浜を襲った津波の高さは8メートルとも言われております。
その鮎川湾を一望できる高台にある清崎地区は震災前から鮎川浜の福祉拠点として開発されていた地区で、4月1日に植樹した特養老人福祉施設おしか清心苑、牡鹿病院、そして今年初めには公営住宅の入居が始まりました。
鮎川浜清崎地区の紹介記事
http://sakuranamiki.jpn.org/archives/9625.html
この清崎地区にさくら並木ネットワークは鮎川浜住民、支援者、おしか清心苑のスタッフ、そしてボランティアの皆様など総勢60名で桜の苗木44本を植樹しました。
清崎地区公営住宅の公園に集まり挨拶のあと、この公園に設置した在英日本商工会議所様からご支援していただいたエドヒガンの成木と石柱のお披露目。この石柱の表面には「鮎川浜 夢と希望の桜」という文字が刻まれることになりました。
この清崎地区には二つ植樹場所があり、この清崎地区の中央にある公園と鮎川湾を見下ろすビュースポットに桜並木を形成する計画で植樹作業を始めました。
まず公園から作業開始。植樹だけではなく牡鹿半島は鹿が多いところなので防鹿対策を施しながら参加者一丸となっての真剣な作業となりました。でも皆様の表情は明るい。きっと石柱の文言どおり「夢と希望の桜」になったほしいという願いがあるからでしょう。
公園の作業が終わり株式会社テニテオ様の石板設置。株式会社テニテオ様はこの清崎地区に植樹されたほとんどの桜に加え、被災地域の皆様のためにと今年度100本分の桜基金を申し込まれております。
このたびは本当にありがとうございました。
続けて鮎川湾を見下ろす桜並木の作業。かなりハードな作業になりましたが、子供からご高齢の方まで一人ずつスコップを握っての共同作業。そしてすべて作業終了!!
最後に鮎川湾に向かって設置されたガーデンシティクラブ大阪様ご支援のエドヒガンの成木と石柱のお披露目。この石柱の表面には「鮎川浜 復興支援さくら」と刻まれています。まさに東北の被災地域を思いやりこの鮎川浜清崎地区の植樹会に駆けつけてくれた日本各地の皆様のお気持ちを表した文言となりました。
お昼は石巻市社会福祉協議会牡鹿支所とボランティア団体KISSIN’Heart東北の皆様のご協力により餅つき会。ハードな植樹作業で心を通わせた鮎川浜と全国の皆様はここでも仲良く明るく餅つき。笑顔と優しさの溢れる楽しい交流の場となりました。
植樹会にご参加された皆様本当にお疲れ様でした。
このたびの植樹会で素晴らしかったのはできたばかりの公営住宅の住民の皆様がたくさん参加してくれたことです。この植樹会の共同作業を契機にコミュニティがさらに深まり今回植樹された桜の成長を楽しみにしてくれれば当会としては嬉しく思います。そして今回の植樹会に参加された皆様の優しい表情が物語っていたとおり、そんな住民の皆様を応援する方達は全国にたくさんいます。
いつかの春。この日の植樹作業を思い出話にして一緒に花見ができる日が早く来ればいいですね!!