3月5日今春の植樹地があらたに決定しましたのでお知らせいたします。

宮城県石巻市北上町十三浜大室地区

宮城県石巻市北部の南三陸町にほど近い北上町十三浜地区はその名のとおり北上川沿いに13の集落が形成されている地域です。リアス式海岸の複雑な地形に点在する各浜の集落は漁業が盛んな地域でありました。しかし2011年の東日本大震災の大津波により各浜は壊滅的に被害に遭い亡くなられた方も多く被災された世帯のほどんどは全壊。今なお仮設住宅生活を余儀なくされている住民さんも多くいらっしゃいます。

さくら並木ネットワークはそんな十三浜地区と縁が深く「十三浜桜プロジェクト」と称して桜植樹を推進しており、2015年春に追波地区とにっこりサンパークに約170本の桜を植樹。そして、今春は月浜・吉浜集団移転地の植樹が決定しておりますが、このたびあらたに植樹が決まったのは十三浜の大室地区というところです。

大室地区はホタテやホヤの養殖が盛んだった漁村ですが、50戸のうち48戸が津波で流され16人が亡くなってしまいました。被災された皆様は今なお大変なおもいをして毎日の生活しておりますが、今春やっと高台移転地の整備に目途が経ち約半分の25世帯が戻ってくる予定になっており、県道と高台移転地の間に11本の桜を植樹することになりました。

将来きれいな桜並木になることでしょうね!

大室地区は地域の火を絶やさんと震災から1年後に石巻市の無形文化財に指定されている「大室南部神楽」の復活を若者が呼びかけ、2013年5月「復活祭」を開催。それから毎週金曜日に各地に散り散りになった住民20名が集まり神楽の練習をしているそうです。

大室南部神楽保存会のHP
http://www3.hp-ez.com/hp/omurokagura/page1

また、わかめの養殖も少しずつ軌道に乗ってきました。

さくら並木ネットワークはそんな地域復活に賭ける大室地区の皆様を応援する桜を今春植樹したいと思います。