12月2日 さくら並木ネットワークはいよいよ明日明後日に迫った土曜の宮城県七ヶ浜町松ケ浜集団移転地植樹と日曜の石巻市北上町十三浜追波地区の「追波地区の桜の丘にチューリップを植えようプロジェクト」の準備をしておりますが、活着しなかった(枯れてしまった)桜の植え替えや冬のメンテナンスも一緒にしております。

桜が枯れる原因はいろいろあります。
〇東北の自然環境の厳しさ(鹿などの獣害や夏枯れ)
〇苗木不良
加えて、
〇被災地区の環境
などの理由があると思います。

震災から5年以上が経ちましたので津波が押し寄せた植樹地の土に塩分が残っていることは考えにくいですが、例えば被災したために土をどこかから持ってきて埋め立て工事をしたなどという場合、その土があまり良質のものではなくて養分がほとんどないということも考えられます(そのような土地は被災地域とって使い途のない場所だったりすることも多く、そんな場所に桜を植え将来地区で集える場所にしたいという植樹依頼が当会には数多くきます)。

さくら並木ネットワークはそのような場所でも土を入れ替えるなど対策はしておりますので全国の皆様からご寄付していただいた桜のほとんどは根付いて被災地域の皆様のあらたな楽しみとなっておりますが、どうしても想定以上に活着率の悪い植樹地も一部ですが出てきてしまうわけです。

昨日今日はさくら並木ネットワークが植樹した場所の中でも桜の成長が苦戦傾向にある宮城県仙台市若林区二木地区の桜公園の桜の植え替えやメンテナンスをして桜の成長のてこ入れをしてきました。

この桜公園は2014年4月6日に二木住民さんやこの公園のほとんどの桜の支援者となっていただいた日本碍子労働組合様や当会のさくら大使歌手普天間かおりさんらとともに植樹作業をしました。この場所は二木地区の複数の住民さんの共有地で、ここに「将来みんなで花見ができる場所にしたい」という依頼でした。

しかし予想以上に桜の育ちが遅く一部は土を入れ替えた上で桜の植え替え。そして生き残った桜には当会に協力していただいている造園業者さんの勧めで養分として鶏糞を施してきました。

さくら並木ネットワークは被災地域の皆様の期待はもちろんですが、全国の支援者様の温かいご寄付で植樹活動をさせていただいております。つまり支援者様の期待も背負っているわけです。

東北の被災地域の自然や環境は厳しく、絶対に活着できるとは断言はできません。しかし当会は被災地域と全国の皆様の大きな期待を背負っている以上、最大限の努力はいたします。

そんなさくら並木ネットワークの活動へのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。