8月も下旬に入りましたが、さくら並木ネットワークは東北の各地で夏の桜のメンテナンス作業を行っております。19日は石巻市牡鹿半島荻浜漁港の桜のメンテナンスをしてきましたのでご紹介させていただきます。

宮城県石巻市牡鹿半島荻浜漁港

荻浜地区は牡鹿半島の中央にあり、2011年3月11日の大津波でほとんどの家屋が使用できなくなり、今なお陽があまり当たらない家ノ入仮設住宅などに住民さん達は暮らしています。そんな荻浜地区にさくら並木ネットワークは2014年春に荻浜中学校と休校になっている荻浜小学校、そして2015年4月12日に羽山姫神社と今回桜のメンテナンスをした荻浜漁港に桜の植樹しました。

荻浜漁港に面している斜面に植樹したときはその上にある高台移転地の造成工事はほとんど行われていませんでしたが、今回久しぶりに荻浜地区に訪れてみると造成工事の真っ最中でした。

今回の荻浜漁港の桜の面天ナンスをお手伝いしてくれたのは西本願寺ボランティアセンターの二名のボランティアさん。ここは植樹した際も斜面がきつく苦労しましたが、荻浜も他の牡鹿半島の地区と同様鹿害がひどいところなので防鹿ネット柵を張っています。斜面部は雑草が一面に生えており、しかも防鹿ネット柵の中にもびっしり雑草が入りこんで桜の状態が無事かわからないくらいでした。

まずは滑らないように気を付けながら刈払機で斜面部の雑草を除去。その後防鹿ネット柵の下から鎌で中の雑草を丁寧に取り払っていきました。

この日は大変暑く困難な作業となりましたが、防鹿ネット柵の中の桜は元気に育っておりほっとしました。お手伝いしてくれた西本願寺ボランティアセンターのボランティアさん。ありがとうございました!!

荻浜地区からは造成が完成した後の高台移転地や護岸工事が終了したら海岸にも桜を植樹したいという依頼もいただいており、実行できるのは数年はかかります。しかしいつか当会の桜を植樹できるということが荻浜地区の復興の歩みとなり、桜は地区再生の証となることでしょう。

さくら並木ネットワークはそんな荻浜地区の歩みに寄り添い、これからも温かく見守り続けたいと思います。そんな当会と荻浜地区にご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。