7月に入りさくら並木ネットワークは夏のメンテナンスの時期に入りました。
本日は宮城県仙台市若林区種次地区中野の桜並木のメンテナンスをしてきましたのでご報告いたします。

仙台市若林区種次中野地区

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仙台市若林区種次地区中野は仙台港にほど近く、災害危険区域(津波の危険性が高いと行政が判断し人が住めない地域に指定すること)は免れましたが、中野地区にご苦労されて戻られたほどんどの住民さんがご家族のどなたかを亡くされているような地区です。

そんな中野地区で桜並木を作ろうという話が持ち上がったのは2013年夏。中野地区の北側の堀に面したところに土地を持っている五人の住民さんが合意し、この堀沿いに13年秋に多くのボランティアさん達と桜を18本植樹。そして14年春に中野地区の住民さん達と6本の桜を植樹してこの桜並木を完成させました。

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この桜並木は県道亘理線と県道長町線が面したすぐ近くにあり、将来中野地区の住民さんだけでなくこの二つの県道を車で走行する人も楽しめるような美しい桜並木となることでしょう。

この桜並木がある中野地区の住民さん達もそうですが、仙台市沿岸部にご苦労して現地再建した住民さんは口々に震災前に比べて風が強くなったとおっしゃります。それは仙台市沿岸部の家屋はイグネと呼ばれる屋敷林で囲まれていることが多く、その屋敷林が津波によって流されてなくなり海風が直に当たるようになったことが原因です。この桜並木の桜は概ね順当に成長をしていますが、昨年秋の台風で残念ながら素晴らしい成長を遂げていた桜が1本倒れてしまいました(この桜並木があるところももとは屋敷林があったところです)。

そこで仙台在住のボランティア川熊さんと高橋さんにお手伝いしてもらい、本日は草刈りや桜を日陰にする雑木の除去の他に、支柱の取り換えをして桜が大きくなる前に倒れないように補強しました。

本日お手伝いしてくれた川熊さんと高橋さん。本当にありがとうございました。

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今年さくら並木ネットワークが被災地域で植樹した桜は4000本を超え、中野地区の桜並木のようにメンテナンスが必要な桜が増えました。

そのため被災地域の桜のメンテナンス費のご寄付を募るクラウドファンディングをさせていただいております。このクラウドファンディングはクレジット決済可能で、少額(500円から寄付可)のご寄付も歓迎いたします(多くの方のお気持ちのこもったご支援は何より当会にとって励みになります)。

ご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
(さくら並木ネットワークのクラウドファンディングは http://japangiving.jp/p/4255 にて受け付けております)