さくら並木ネットワークを応援してくださっている全国の皆様へ

NPO法人さくら並木ネットワークは東日本大震災を機に発足し、今年で無事五周年を迎えることができました。

未曽有の津波被害に遭った東北沿岸部(宮城県・岩手県・福島県)に東日本大震災の記憶伝承・慰霊・癒しや景観つくりなど、被災地域の皆様の現状や心情をよく考慮しながら丁寧に植樹してきた桜は今年春で4000本を超えました。初期に植樹した桜などは花をつけはじめたものもあり、被災地域の皆様のあらたな喜びとなりつつあります。これはひとえに今まで東北の被災地域に温かい目をむけてきてくれた全国の皆様のおかげです。

いつもご支援やご協力本当にありがとうございます。

そんな温かい全国の皆様のご支援に支えられ4000本の桜を被災地域に植樹してきたさくら並木ネットワークですが、今年五周年を迎え発足時には想定しえなかったこれからの課題も見えてきました。

今後の課題について

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それは当会の運転資金における今まで植樹してきた桜のメンテナンス費(枯れてしまった桜の植え替え・草刈りや水遣り・防鹿ネット柵つくりなどの桜の保守点検費)の急増です。

これは当会が広域(宮城・岩手・福島)にわたる活動をしていることや今年で4000本を超える桜植樹実績を上げてきたことが大きな理由でありますが、その他にもいろいろな理由があります。

  • メンテナンスは枯れた桜の植え替え以外は原則は被災地域の自己管理とはなっていますが、震災で過疎化が加速している被災地域などはメンテナンスする担い手が絶対的に少なく当会も最低限のお手伝いをしなければならないこと。
  • そして震災によって猟をする住民さんが少なくなり害獣(鹿など)が増えているため、地域によっては防鹿ネット柵などの対策が植樹時に必須になる(対策をしなければ桜の苗木はあっという間に害獣に食べられてしまいます)。

などであります。

今までさくら並木ネットワークはこのメンテナンス費を全国の皆様からご寄付していただいた桜基金や個人・法人会費などによって賄ってきました。

しかしこれからもさらに植樹しメンテナンスしなければならない桜が増えていくこと。そして今後も当会の桜を楽しみにしている被災地域の皆様のために確実に植樹活動を続けていくために、このたび通常の桜基金や個人・法人会費とは別に、メンテナンス費に特化したクラウドファンディングに挑戦することにいたしました。

Japan giving でのご寄付

クレジット決済可能で、お気持ちですが3000円以上ご寄付していただいた方には特典も用意しました。また少額のご寄付も歓迎いたします。大変お手数をおかけしますが、ご寄付のご検討やこのクラウドファンディングの情報拡散(シェア)などのご協力をよろしくお願いいたします。

さくら並木ネットワークには高台(集団)移転が終わったら桜植樹してほしいという数年後の依頼も来ており、東北の被災地域での当会の使命はたくさん残されていると感じています。

これからも花咲く未来を何よりも望んでいる被災地域の皆様のために、精一杯鋭意努力していく所存であります。通常の桜基金の他にご寄付を募るのは大変恐縮に思いますが、何卒ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

NPO法人さくら並木ネットワーク