3月12日。
さくら並木ネットワークは宮城県石巻市福地町谷地地区の谷地公民館にて植樹を行いました。

宮城県石巻市福地町谷地地区・谷地公民館

谷地地区は北上川の近くにあり、大きな悲劇が遭った大川小学校から数キロ内陸部にあります。北上川を遡ってきた津波は谷地地区も襲い、40戸の集落はほどんど全壊。9名(うち子供1名)の方が亡くなられました。

谷地地区は高齢化が進んでいますが地域住民の結束は強く、28名の方が谷地松葉会という老人会に入っています。

今回の植樹はその谷地松葉会の皆様といつもさくら並木ネットワークの活動を支援してくださっている石巻市社会福祉協議会の大槻会長(谷地地区出身の方でもあります)や職員の皆様。そして今回の谷地公民館の桜の支援者となっていただいたガーデンシティクラブ大阪の皆様とともに行いました。

作業は素晴らしい晴天の下明るい雰囲気の中で行われました。

松葉会やガーデンシティクラブ大阪の皆様は仲良く桜の苗木を5本植樹作業をしました。また松葉会の皆様に少し早めに春を感じてほしいということで、ガーデンシティクラブ大阪様のご厚意によりエドヒガンの成木と石柱を設置。この成木は今年の春にも早速花をつけるでしょう。

これも松葉会とガーデンシティクラブ大阪の皆様とで一致団結してやり切りました。このことも将来いい思い出となることでしょうね。最後に皆様と一緒に記念撮影をしました。

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作業後は松葉会の皆様と公民館の中で交流会。桜の成木と石柱はこの公民館の中から松葉会の皆様が楽しめるような場所に設置されています。笑顔と話の弾む交流会となりました。

昨日は東日本大震災発生から5年目にあたる3月11日でしたが、被災地域には多くの悲劇に見舞われながらも地域の絆を必死に守ろうとしている人達がいます。

そして今回のガーデンシティクラブ大阪の皆様のように、それを温かく応援していこうという方達も全国にたくさんいます。また谷地公民館の花壇には昨年11月にアイバブルジャパン様のご協力により岐阜種苗様からいただいたチューリップの球根も植えられていますが、これも温かいご支援によるものです。

私達さくら並木ネットワークは桜植樹活動とともに、そんな被災地域と全国の皆様の温かい友情作りもしていければと思っています。

追記/福地町谷地地区の植樹の様子が地元の石巻日日新聞で記事になりました。

新聞

多くの笑顔があった心温まる植樹会でした。被災地域の皆様の桜植樹へのおもいや心情はお一人お一人違うと思います。

  • 津波で壊れた地区の景観を少しでもよくしたい。
  • 桜植樹で日常に明るさを取り戻したい。
  • 移転地で桜が身近にある生活したい。

そしてご家族を亡くされた方は桜植樹にご家族のことを投影することもあるかもしれません。

さくら並木ネットワークはこれからも地域や住民の皆様のお気持ちをよく考慮しながら、地域事情に合う心のこもった植樹会を開催していきたいと思っています。