近頃の東北は冬本番を迎え冷え込みが激しい季節となっておりますが、さくら並木ネットワークには来春の植樹に向け各地から依頼が多く来ております。

12月22日に決定した植樹地のご紹介です。

亘理町荒浜地区。
亘理町でも特に海に近い地区で2011年3月11日に襲った津波の高さは7メートルとも言われ、亘理町全体で津波の犠牲となられた約300名のうち半数が荒浜地区の住民さんです。

亘理町荒浜「鎮魂の碑」

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今回植樹が決定したのは、荒浜地区の荒浜漁港のすぐ近くにある「鎮魂の碑」の周辺。
この「鎮魂の碑」は、荒浜地区と亘理町で津波の犠牲になられた住民さんの鎮魂のため、
そして津波を後世の教訓とするために、荒浜地区まちづくり協議会が2013年2月に建立しました。

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傍らの鉄塔は太陽光発電を利用した街灯で上部に「津波浸水ここまで」と表示されています。
桜はこの慰霊碑を囲むように4本植樹されることになります(道路に面している部分は嵩上げ道路工事にかかっているため、それが終了したのち再度植樹となる予定です)。

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津波で犠牲となられた亘理町住民さんの「鎮魂の碑」の植樹。
さくら並木ネットワークの責任は重大だと思いますが、心を込めて大切に植樹させていただきます。
また桜が大きくなったとき亘理町が復興しているよう願いも込めて…。

改めて亘理町及び荒浜地区で津波に亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。