台風一過。東京では、今年2度目のキンモクセイの開花が見られました。
現在、さくら並木ネットワークではこの春に植樹した桜のメンテナンス、今秋・来年の春の植樹地の調整等を随時行っております。
そんな中、また新しい植樹地が決定いたしました。桜の植樹には、それぞれの地域で住民の方々の様々な想いが込められています。”東北に震災を伝承する桜を植樹する。” ご賛同くださる皆様のご支援の桜を地域に繋げてまいります。
石巻市・秋の植樹地のご報告
宮城県石巻市は津波被災地域が広く、今でこそ一見津波被害があったとは思えないような閑静な住宅街でも「震災当時は津波で家に閉じこめられてボートで助けられた。家族と連絡が数日間取れなかった」などという話を聞くことが多くあります。
今回植樹が決まった石巻駅にほど近い駅前親交会のチビッコ広場もその一つ。
今でこそ子供たちが遊ぶ平凡な公園になってますが、震災時は1.5メートルの津波が町内全体を襲い、津波が引いた後この公園は濡れた家具や畳の借り置き場になっていたそうです。
この公園にはこの地区が宅地分譲され始めた昭和50年代に住民さん達で植樹した桜が数本あり町内の皆さんに親しまれていたのですが、津波で1本を残し枯れてしまいました。
駅前親交会会長菊澤さんの話では、敬老会を中心にまたこの公園に桜を植えたいという話が持ち上がり、さくら並木ネットワークに植樹を依頼することを決めたそうです。
昭和50年代にこの地区が分譲され始めた時に植樹した桜ですから、きっと敬老会の皆さんは働き盛りのときで、この地区を作り始めコミュニティーを形成し出したときなのでしょう。皆さん、若い時と同じように未来の町内のために再び桜をと考えているのかもしれません。
植樹はその敬老会の皆さんが中心となって行われる予定です。
後の世代ともう一度町内の喜びのために…。
さくら並木ネットワークは、そんな敬老会の皆さんのお気持ちを応援する桜を植樹したいと思います。
岩手県下閉伊郡山田町”結いの桜山”メンテナンス
2014年10月11日(土)。
岩手県の山田町船越で日本郵政の皆様と桜のメンテナンス会を行いました。
日本郵政の皆様は、北海道、盛岡、宮古各支部から約40名。
遠路はるばる山田町にお越しいただき、本当にお疲れ様でした。
作業は桜山の草刈りと水仙の球根植え。
紅葉の時期が近付いているとはいえ山中を動き回ると汗が噴き出てくるよう天気の中、皆様とても熱心に作業をしていただきました。
水仙が咲く来年の春が楽しみですね!!
この山田町の「結いの桜山」プロジェクトは約800名の方々が津波の犠牲となってしまったこの土地に、数年かけて800本~の”伝承の桜”を植樹し桜山にするというプロジェクトです。
日本郵政様も含めたくさんの方のご協力のもとプロジェクトを進めています。
これからも末永くご支援とご協力をよろしくお願いいたします。