全国のたくさんの皆様から東北の被災者様や地域へとご支援・ご寄付いただいた桜基金。
現在、今年の春先に植樹した桜に桜基金Bでご支援頂いた皆様の銘版(ネームプレート)の設置を行っております。
全国の皆様の温かい気持ちのこもった桜は地域のあらたな喜びとなっています。
現在の活動について
現在、NPO法人 さくら並木ネットワークでは、皆様の銘版(ネームプレート)の設置と共に草刈等のメンテナンス・来年の植樹地の調整を行っております。
8月30日(土)は、岩手県下閉伊郡山田町の「結いの桜山」草刈メンテナンスを行います。
現在、ボランティアさんを募集しております。ボランティア活動が初めての方やさくらの植樹活動にご興味・ご関心のある方…お気軽にお問い合わせ・ご参加ください。
岩手県下閉伊郡山田町の「結いの桜山」草刈メンテナンス募集要項
先日、仙台地区で来年の植樹が決定いたしました。
現地コーディネーターからご報告です。
仙台市若林区種次地区市兵衛
仙台市若林区種次地区市兵衛。
大変な津波被害があった仙台市沿岸部で行政の災害危険区域指定を逃れた最南端の地区です。
植樹するのはその市兵衛の中でもさらに一番南に住んでいる阿部さんとお兄様の持っている空き地。つまりここに植えられる十数本の桜は仙台市の被災地区の中で一番南にある桜並木になることでしょう。
さくら並木ネットワークに所属する前に仙台市のボランティアセンターに勤めていた筆者は、震災の次の年の1月から阿部さんを知っています。当時は阿部さんの近所に現地再建される方もほとんどいない状態で、お兄様も市兵衛に戻ってくる予定はないとのことでした。そんな阿部さんの現地再建をお手伝いしながら、近所に誰も住んでいない状態では寂しいだろうなと思ったものです。
それから2年8か月。
阿部さんの近所では少しずつ戻ってくる方が出てきました。Yさん(Yさんの敷地にも植樹が決まりました)。Oさん等々。そして何よりお兄様が戻ってきてくれたのは、筆者も安心したものです。
今回の桜植樹はどうですか?と久しぶりに訪ねて行ったときも、仲良くお兄様と「桜の名所でも作って人でも呼び込むか(笑)」と話されていて…。とてもほっとしました。
来春仙台市若林区種次地区市兵衛で植樹するのはこんなところです。ぜひ植樹する桜とともに、その桜並木の周りの住民さんのこれからも温かく見守っていただければと思います。
桜の植樹地募集について
現在さくら並木ネットワークでは今年の秋から来春にかけての桜の植樹地を募集しております。また私たちは今後数年かかる集団移転、復興住宅移転、高台移転に伴う新町づくりとしての桜植樹も視野に入れており、将来的にそういう話をいただければ柔軟に対応し植樹させていただくつもりです。
さくら並木ネットワークは、ぜひ東日本大震災で犠牲になってしまった方々の慰霊、今なお大変なおもいをされている被災された皆様の癒しと将来の希望となる桜植樹をしていきたいと思います。
当サイトを見ていただいている方はたくさんいらっしゃいますので、何通りかメッセージをさせていただきます。
被災された地域の皆様へ
桜を植樹してほしい場所やここに植樹すれば地域の皆さんが喜ぶのではと思うところがあれば、遠慮なく事務局にお問い合わせ下さればと思います。
また区画整備や移転がまだだから数年後にというお話でも結構です。現地コーディネーターが対応させていただきます。
ボランティアの皆様へ
一部のボランティア様は今年の春の植樹に参加して協力していただきました。本当にありがとうございました。あらためて御礼を申し上げます。
皆様の中には長期にわたりボランティアをしている方もおられると思います。被災地域のことや被災者様と顔見知りになっている方もいらっしゃるかもしれません。
もし桜を植樹してほしいという話、また地域の顔役になっている方などをご存じであれば紹介していただければと思います。そういうことから被災地域の方が喜ぶ植樹につながった例は多いのです。よろしくお願い申し上げます。
被災者被災地支援活動をされている皆様へ
もし桜植樹を希望されている地域や被災者様がおりましたら連絡をいただければと思います。
またさくら並木ネットワークは桜を植樹する活動がメインですが、ほかの活動をしている団体とのコラボや協力して活動することも可能だと思います。
例えばイベントなどをしている団体なら植樹した地域でイベントをしたり、ほかの木や花を植えるような団体なら広い桜植樹地などにそれを植えてみたりというようなことです。
支援団体の枠を超え協力関係を築いていければ被災地域の皆様にもっと喜んでいただけることも可能かと思います。そんなお話もあればご相談いただければと思います。
ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。