12月9日。
ここ数日でめっきり寒くなり雪が降った地域も多かった東北地方ですが、この日さくら並木宮城拠点は福島県南相馬市小高区大富地区で第7回おだか千本桜プロジェクト植樹会を開催しました。

福島県南相馬市小高区大富地区・第7回おだか千本桜プロジェクト植樹会

当団体は東日本大震災による福島原発事故の影響で人口が極端に減少した小高区に、桜を植樹して再び明るい地域にしたいと奮闘している市民団体おだか千本桜プロジェクトの試みに賛同し、後援事業を展開しております。

この第7回おだか千本桜プロジェクト植樹会が開催された大富地区は牧草地が広がる美しい地区でしたが、震災後大富地区の帰還者は今のところ震災前の4分の1ほどになってしまっております。今回の植樹会はそんな大富地区を応援する企画ともなっており、植樹場所となった大富地区の共有地はふれあい広場『滝平の里』と決定し、地区の憩いの場となるよう東屋も建設されました。

植樹当日は冷たい風が吹く天候でしたが、地元の方達のほか東京や静岡県南伊豆町、愛知県名古屋市の方達など、全国各地から南相馬市小高区大富地区に駆けつけてくれました。

植樹会は東日本大震災でお亡くなりになった方達に黙とうをしたあと、おだか千本桜プロジェクト佐藤会長、大富区長など各関係者様のご挨拶から始まりました。

そして滝平の広場のシンボルツリー(河津桜の成木)と今回の植樹記念石柱お披露目。このシンボルツリーと石柱は、このたびご参加していただいたオーガビッツ・プロジェクト様からご支援いただきました。オーガビッツ・プロジェクト様。ご協力ありがとうございました。

桜植樹作業は河津桜38本、エドヒガン10本の計48本の桜の苗木を参加者全員で滝平の里に植え込み、一緒に水仙も植栽しました。桜が花をつけるまで数年はかかりますので、大富地区の方達はこの水仙で春の訪れを感じてもらいたいと思います。

植樹会のご挨拶のときに大富区長もおっしゃっていましたが、東日本大震災に見舞われた被災地域は日本の20年後の課題が凝縮されている地域となってしまいました。東北沿岸部は少子高齢化や過疎化等々課題が山積しています。これらの課題は今現在の東北の各沿岸地域にて深刻化しておりますが、20年後は少なからず日本各地で同じようなことが起きる現象だろうとも思われます。

さくら並木ネットワークはそんな20年後の日本を先取りすることになってしまった東北の沿岸地域のたくさんの方達とお付き合いがあります。当団体の活動は、被災地域の方達のためにただ桜を植樹するだけではなく、そんな方達の「声」を聞き(ヒアリング)、それを全国の方達に発信するミッションも背負っていると思います。それが日本全国の方が今現在の東北沿岸地域の現状を知ることにもなり、また自らお住まいになっている地域の未来を考えるきっかけともなってくれるのではと考えているからです。

そんなさくら並木ネットワークの活動へのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

🌸この市民団体おだか千本桜プロジェクト支援事業は東日本大震災復興支援「JT NPO応援プロジェクト」の資金及びオーガビッツ・プロジェクト様、一般社団法人マイライフ様のご寄付により実施いたしました。
ご協力感謝申し上げます。

🌸このおだか千本桜プロジェクト植樹会が今年最後のさくら並木ネットワークの植樹会となりました。今現在当団体は来春植樹の調整も既に開始しており、来春の「桜基金」やご寄付の受付も行っております。被災地域の方達にあらたな喜びと癒しをもたらす桜を一本でも多く植樹するために、ぜひさくら並木ネットワークのご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

「桜基金」やご寄付の申し込みは下記のフォームにて承っております。
http://sakuranamiki.jpn.org/support_m