11月25日。
秋晴れに恵まれた東北地方ですが、さくら並木宮城拠点は宮城県東松島市大曲地区の玉造神社にて植樹会を開催しました。

宮城県東松島市大曲地区玉造神社

大曲地区の甚大な津波被害に遭った東松島市の地域の中でも特にお亡くなりになられた方が多い地域となっており、318名の方が大津波の犠牲になりました。地区墓地に隣接している玉造神社も壊滅的な被害を受けましたが、今は他所に住んでいる大曲浜住民が中心となって震災後に再建し、大切にしている神社です。

当団体が玉造神社に植樹するのは今回が二回目となり、以前は2014年3月に住民さん達とともに植樹しました。今回は区画整備が終わったエリアができたので、二回目の桜植樹会となりました。

2014年3月の玉造神社の植樹記事
http://sakuranamiki.jpn.org/archives/4304.html

25日は10本の桜を植樹しました。

住民さん達は口々に「花見のできる名所となってくれたら」とおっしゃっておりました。それだけ玉造神社へのおもいと愛情が深いのでしょう。

実は以前植樹した玉造神社の桜の生育が悪く、今回は植樹とともに2014年春に植えた桜も植えなおしをしました。これは様々な要因が考えられますが…。大津波により家屋など桜の生育にあまりよくない潮風を干渉するものが被災地域に少なくなり、桜に潮風が直当たりしてしまうことが要因の一つとして考えられます。ですので、牡鹿半島などで防鹿対策としてポール筒は風避けとしても機能すると思われますので、これを桜に包んで植樹してみました。これでうまく成長してくれればいいのですが…。

大曲地区のように生まれ育った地域が津波被害で災害危険区域に指定されてしまったり、または福島第一原発事故の影響で故郷に戻りたくても戻れなくなった方達が、東北地方の沿岸部にはたくさんおります。また故郷に戻れたとしても、生活再建や地域再生には膨大な時間と大変な労力が必要になるものです。

さくら並木ネットワークは、そんな東日本大震災に見舞われた東北地方の沿岸部の方達の苦労を聞き、苦悩する姿を見てきました。

全国の多くの方のご支援により、そんな被災地域の方達が自らの地域に植樹した桜が、いつの日か地域再生の象徴となってくれる日が来ることを願ってやみません。