東北地方は東日本大震災から7回目の夏を迎えております。

大津波や福島第一原発事故が被災三県(宮城・福島・岩手)に与えたダメージは至るところに散見され、沿岸地域の住まわれていた方達の生活や人生は大きく変わってしまいました。

ある方はご苦労されながら故郷に戻り、ある方は故郷を離れる選択をし、震災前に住まわれていた故郷が災害危険区域になってしまったなどの多くの諸事情により戻りたくても戻れないという方達も多くいらっしゃいます。そんな多くの方達が厳しい人生の選択を余儀なくされながら、その選択後にまたあらたな生活の場でコニュニティ構築をしていかなければならないわけですから、自ずと東北の復興への道は長く険しいものになると思います。

さくら並木ネットワークが植樹してきた地域は数多く、地域事情は様々ですのでコニュニティづくりもままならないところもありますが、それでも年々夏祭りなどの行事が復活したり開催できるようになったところも多くなってきました。

この夏。そんな植樹地の一つで夏祭りが開催されましたのでご紹介します。

宮城県仙台市若林区/若林西公営住宅

宮城県仙台市若林区の若林西公営住宅には2015年秋に植樹しました。

若林西公営住宅の植樹記事
http://sakuranamiki.jpn.org/archives/7309.html

若林西公営住宅は2014年春に入居開始し、若林区内の沿岸地域の方のみならず宮城県内や福島の方達も入居しています。仙台市内を流れる広瀬川に近く、それに因み「せせらぎ会」という自治会を作っていますが、公営住宅内の住民の結束や公営住宅周辺なお住いの方達にも馴染んでいこうと、地域イベントも頑張って開催しております。

8月5日は夏祭りが行われました。

住民の方達だけではなく近隣の方達も来てくれたようで、楽しいイベント盛り沢山(^ ^)
またせせらぎ会では、以前当団体とともに植樹した桜で春は花見会も開催しており、多くの住民の方達に「桜をありがとう」というお礼のお言葉をいただきました。住民の方達が当団体とともに植樹した桜の中で楽しく盆踊りをしている姿を見れてとても感無量でした。

東北の復興は、「言うは易く行うは難し」です。しかし少しずつ一歩ずつ沿岸地域の方達は動き始めています。さくら並木ネットワークは、そんな方達の歩みを応援していきたいと思います。