3月25日の東北地方は見事な晴天に恵まれました。
さくら並木宮城拠点は宮城県石巻市小網倉浜高台移転地植樹会を開催しました。

宮城県石巻市小網倉浜高台移転地植樹会

牡鹿半島にある小網倉浜は、養殖(牡蠣やイワシ)が盛んな地区でしたが東日本大震災の大津波により壊滅的な被害を受け、地区内での被災率は78.6パーセント、14名の住民が津波の犠牲になりました。

そんな小網倉浜にできた高台移転地は面積が広く、今春のさくら並木宮城拠点の植樹依頼地域で一番桜の本数(70本)が多い場所となりました。たびたびご紹介しておりますが、牡鹿半島は人口より桜の天敵である鹿の方が多いという日本一の鹿害がひどい地域でもあります。また牡鹿半島の高台移転地は地面が岩盤状のところが多く、植樹前にかなりの鹿対策の準備や土壌改良をしないと穴を掘るのさえままならないという、今春のさくら並木宮城拠点にとって最も難易度あり、準備に時間がかかった植樹地となりました。この鹿対策や土壌改良には、全国から多くのボランティアの皆様が小網倉高台移転地の住民の皆様に桜を届けようと手を貸していただきました。厚く御礼申し上げます。

そんな多くのボランティアの皆様の汗が染みこんでいる小網倉浜高台移転地。植樹会当日は住民の皆様の他、オーガビッツ・プロジェクト様やレバレジーズ株式会社様。そして全国から多くのボランティアの皆様がこの小網倉浜高台移転地に駆けつけてくれました。

植樹は小網倉湾は見下ろす入り口から26本から開始。入り口付近から見る湾はまだ護岸工事が行われており、津波の傷痕はいまだはっきり残っていますが、いつかこの入り口部分の桜が小網倉浜を優しく見守る桜となってほしいものです。

お昼は住民さんと参加者様の楽しい餅つき大会。

この餅つきという作業は、何となくみんなでする作業となるので、地域と参加者との絆を深めるものとなります。餅代のご提供は豊島株式会社様。そして小網倉浜のお母さん達と一緒に餅つきの段取りをしてくれたのは、ボランティア団体KISS’N HEART 東北の皆さんが協力してくれました。

ありがとうございました!!

午後の部は、小網倉浜高台移転地奥の広場で植樹。住民の皆様がふらっと立ち寄りやすい場所なので、ここを移転地内の憩いの広場となってほしいということで植樹が決定しました。

まずオーガビッツ・プロジェクト様提供のこの広場のシンボルツリーであるしだれ桜の成木と石柱のお披露目。石柱には住民の皆様が考えた「小網倉浜 安らぎの桜」と書かれてあり、安らぎは地名である安藤沢にかけたそうです。

そして34本の桜の苗木を全員で力を合わせて植樹しました。鹿害に負けずこの苗木が大きくなったとき。小網倉浜に真の安らぎが戻っていることを願わずにはいられません。

そしていつか。この日を一緒に過ごした仲間で、笑ってこの広場で再会しましょう!!

追記
この日の翌日にも小網倉浜高台移転地植樹会番外編として、特別ゲストをお招きして1本の桜を植樹しました。
後日お知らせいたします。

この日の植樹の様子は、下記のサイトでもご報告が公開されています。

●石巻市牡鹿半島で「さくらの植樹会」を実施しました【オーガビッツ×さくら並木プロジェクト】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000027658.html

🌸この宮城県石巻市小網倉浜高台移転地植樹会は東日本大震災復興支援「JT NPO応援プロジェクト」の資金及びオーガビッツ・プロジェクト様、レバレジーズ様のご寄付により実施いたしました。
ご協力感謝申し上げます。